【レビュー】(第2戦) T.T彩たま VS 木下マイスター東京 2020年11月20日(金)
一体どうなっているのだろう?
11月なのに暑い。普段ならこのくらいの時期にこたつを出しているのだけどそんな気に全くならない。
下手をしたら半袖シャツ1枚でしのげそうな季節外れな陽気の下、開幕連勝をかけた第2戦は開催された。
試合前
新戦力が監督の期待に見事に応え、幸先良いスタートを切ることができた彩たま。今回の相手はTリーグ3連覇を目指す王者(木下マイスター東京)との対戦である。注目ポイントはズバリ・・・
「駆け出しのゴールデンルーキー」篠塚大登が今回もサプライズを演出するのか?
甲子園(高校野球)などでよくみられる現象であるが、高校生は何かきっかけをつかむと恐ろしいまでの勢いで短期間のうちに成長することがある。
張本智和選手が帰国しTリーグへ復帰したあかつきには、張本VS篠塚戦が「エース同士の対決」と周囲から呼ばれるくらいの飛躍的成長を年末までに見せてほしいのだけど、そんなファンの身勝手な期待に応えてくれるかどうか?
オーダー予想
正攻法で予想しても当たる気がしないというか、「そんなわけないだろ」と思われるような奇をてらったオーダーを今回は考えてみた。
復調が確認できた健太選手とデビュー戦勝利をおさめた英田選手の組み合わせはプレシーズンマッチで組んだ時とは別次元の覚醒ぶりを示してくれるのではないかという期待が予想理由の一つ。
篠塚選手は思いきりのよさを買い、開幕戦と同様の2点使いではあるものの、今回はダブルスではなく1ゲームマッチのVMを視野に入れた起用法を予想してみたが・・・
(ファン会員限定の)公開練習動画を視聴していた際、ダブルスの練習をしている二人組を目撃して予想が外れたことを悟ってしまう。
ファン仲間の中には何回もオーダー予想を的中させている強者がいるのだけど、一回も当てたことのない自分にとっては実に難解なものとなっている笑
第1マッチ 松山/髙見 VS 田添/及川
白熱した好試合となった。
第1Gは硬さのみえた松山選手だったが、第2Gは大活躍。髙見選手は序盤から調子良さそうにプレーをしている。第3Gは両ペア共に凡ミスが少なく、粘り合う展開となった。
画面越しに伝わってくる緊張感。仕事を完全に中座させて画面にくぎ付けとなった私は、髙見選手によるレシーブ(ループ気味のチキータ)が決まって10-8となったときは超小声で「ナイス!」と片手でガッツポーズ。
そして、10-9からのスーパーラリー!
超絶ラリーを制したときの私は心の声が外に漏れだすのではないかと心配するくらいの勢いで天に拳を突き上げて両手でガッツポーズ。
Tリーグ好プレー集があればこのラリーはぜひとも取り上げてほしいし、第2Gからの巻き返し劇は彩たまファンの方にはぜひとも後追い視聴してほしい。
第2マッチ 篠塚大登 VS 水谷隼
日本卓球界のキングからたくさんの学びを得ることができる格好の機会である。臆せずに立ち向かっていってほしいという想いで、試合を観戦していた。
速いラリー戦には決して持ち込まず、前陣でのプレーを時にはキャンセルしながら、中~後陣へ下がり、相手の様子を観察しながらプレーする序盤の水谷選手。
無理に攻めようとせず、相手に打たせている印象が見受けられ、慌てている雰囲気はまるでみられない。両者1ゲームずつ取り合い、第3Gから水谷選手がどのような戦術転換を図るのかを見たかったが、会議のため、残念ながらリアタイ視聴はここで離脱。
残念ながらシングルス初勝利はこの日もお預けとなったが、焦らずとも勝ち星がつくのは時間の問題であろうというのが私自身の見解である。
第3マッチ 松平健太 VS 及川瑞基
3ゲーム目からリアタイ視聴したが、うれしいことに2ゲーム連取している。及川選手には粗さがないし、豪打をウリにする田添響選手との試合に比べていくらかやりづらさがあるのかなと戦前は思っていた。
開幕戦に引き続き、好調をキープしているのだろうか。
開幕に向けて相当な練習を積んだのだろう。「プレシーズンマッチの不調は一体何だったのだろうか?」というくらい、足がよく動いている。
10オールから最後は起死回生のサーブエースで、望外ともいえる3-0のストレート勝ち。現チームの状況において、エースはこの男であることを確信した試合ともなった。
第4マッチ 神巧也 VS 大島祐哉
この試合は正直苦しいだろうと思っていた。負傷による調整遅れは顕著で、ジンタクキャプテンの試合勘はこの試合を通して戻るということはなさそう。その一方で対戦相手の大島選手はこの試合を含めてこれで3試合目で、過去2試合はいずれも3-0ストレート勝ちだ。
この第4マッチは3ゲーム目、5-4で彩たま側が取ったタイムアウト明けからの展開が非常に良かったように思う。
勝負どころでのサービスエースもさることながら、バックハンドドライブや、レシーブ時の質が高いツッツキ⇒4球目のストレートへのカウンタードライブといった新たな一面を見ることができ、今後の試合を期待したくなるような3ゲーム目のプレーとなった。
終盤での好プレーが目立った第3ゲームを会心のプレーで奪取したジンタクさん、4ゲーム目もその流れに乗って凡ミスをほぼなくプレーを続けた結果、ゲームカウント3-1で値千金のシングルス初勝利。
チームも3-1で勝利し、ファンにとっては喜びしかない、初の開幕2連勝につながった。
試合後ふりかえり
殊勲賞 : 松山祐季&髙見真己 (初)
特別に2名選出。愛工大名電高の後輩に負けじと2戦目ではあるものの待望の勝利。最後のラリー、本当にすばらしかった!
開幕戦で「勝ちたいんじゃ!」賞に指名した松山選手の2ゲーム目の奮闘ぶりが印象的。
技能賞 : 神巧也(初)
第3ゲーム 中国人選手を彷彿させるかのような10-8からの技巧ぶり=ツッツキレシーブからの展開を高評価。第4ゲームの大島選手YGサーブに対するレシーブ処理もgood👍
「勝ちたいんじゃ」賞 : 篠塚大登(初)
※試合に勝てなかったor出られなかった選手の中で次戦以降、とりわけ勝利を切望する選手を著者がピックアップ
選ぶのに困ってしまうくらいにチームは絶好調なので、あえて選出したという感じである笑
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おまけ
平日、仕事している時間帯での「ながら視聴」はやはり大変だった。平日夜の試合が全く組まれていない日程を恨めしく思う時もあるが、決定事項にぶつぶつ文句を言っても仕方ないので、支障をきたさない程度に今後も平日の試合を楽しみたいと思う。
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