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オンライン・ゼミをめぐる「始まりの記憶」
「オンライン化」に向けて走りだしたのは2020年2月27日の木曜日。その10日後に予定していたワークショップの中止を決定した翌日のことだった。そして、春学期のゼミを終えたのは、ぴったり20週間後の木曜日、7月16日のことだ。怒涛の20週間を走りきって、今はすっきりした気分だが、始まりは最悪だった。春学期のゼミを終えた今、intangibleな感情が私の中から霧散する前に、「始まりの記憶」を残して
もっとみるお医者さんとはオンラインの方が話しやすいと思う
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、「オンライン診療」が注目されているようだ。オンライン・ビデオチャットを通じて医師の診察を受けられるので、当然のことながら通院は不要で、いわゆる「院内感染」のリクスも遮断できる。それが注目される理由らしい。
実は私もオンライン診療を受けている。2015年3月、食道がんの手術を終えて自宅療養を始めたのだが、がん再発はなかったけれど体調管理にはなかなか苦労した。動悸
ゆらゆらと歩み続ける
2020年2月、食道がんの手術から5年が経過した。多くのがんでは5年が意味ある数字となる。医師は「5年生存率」に着目し、患者たちは5年先にあるゴールを目指して頑張る。2015年の私もそうだった。でも、ゴールインした今、想像していたような達成感はない。それが「5年生存率60%を生きる」ということなのだと思う。
自分が生きる可能性が数字で示されたのは初めてだった。しかも、「60%」という中途半端さ。