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妄想紙

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長岡ゼミのnoteマガジンです。 Vol.1、Vol.2、と定期的に文章を投稿していきます。
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妄想紙[vol.26] August 2023

7月20日をもって2023年度春学期のゼミが終了した。この妄想紙は濃密な3ヶ月を駆け抜けたゼミ生がその振り返りに書いたもののまとめだ。彼/彼女らはどんなテーマについて考え、どんなツイートをし、どんな気付きを得たのだろうか。 ◆ドキドキするテーマが増えた春/ミカン このように’ドキドキさ’を失ったと思った私は、どんどん関心を持つテーマが今回増えたと感じた。また、好きなテーマが増えていくほど、新しいテーマが目の前にあったらやってみたい!もっと知りたい!という考えをするようにな

だから、諦めない

 「諦めない限り、失敗は成功への途中過程」というような言葉を、よく耳にします。要するに、成功するまで続けたならば、結果的に失敗は存在せず、全ては成功に決着するのだ、という意味合いです。この言葉は私にとって、物事が順調にいかず気持ちが落ち込んだとき、何とか凌いでやり過ごすための、箸休めの添え物のような言葉でした。  この春学期は、思い返すと幅広いゼミ活動の一つ一つに内面の変化が伴い、地味な成長痛を感じていました。それらを通して、ただの添え物だった言葉が、自分なりの解釈によって

じぶんごと

今年の春学期は、自分にとって去年とは少し違うものだった。自分の資格受験に関することが本格化してきたので、5月は一ヶ月お休みをもらったし、勉強とゼミ活動の両立についてもたくさん考えるようになった。そして大きく去年と違うのは、やはり自分が三年生になったことだ。昨年までは「ゼミに参加すること」自体が大事だったが、今年は「自分がどういう問題意識で越境活動をしているのか」が大事になってくる。この変化の中で、私が感じたことがある。 それは、私は本当の意味では「じぶんごと」の意識がまだ足

蓋を開こう

3年生になるということは、2年生までの私が思っていたよりも大きな変化だった。具体的に言うと、やりたいこと、やるべきこと、やらなくてはいけないことの3つともが一気に増えた。やりたいことは主にゼミのことで、越境してみたい、とかゼミに去年より関わりたい、といった内発的動機づけによる気持ちのことだ。そしてやるべきことは主に就職活動で、やらなくてはならないことは勉強や部活動の仕事だった。初めは増えた分も全部やるんだ!という気持ちでいたけれど、実際の私は要領が悪く、すぐにいっぱいいっぱい

まだまだ成長中

 新しいことだらけな春学期だったと思う。人や考え方や、活動内容などなど。  その中でも特に「越境活動」で得たことは多い。私たち長岡ゼミは教室を出て、さまざまな場所に活動に行くのだが、それを「越境活動」と呼んでいる。その活動で得たものとしては、例えば学校や職場以外の場所である「サードプレイス」人との関係を作る場所が部活やゼミしか知らなかった私はめちゃくちゃ驚いた。街にもコミュニティってあるんだと。そして「内発的動機で動く人たち」経済的価値観や名誉のために動いていない、好きだか

場作り

 4月13日木曜日。私はこの日から長岡ゼミの一員となりゼミがスタートした。ワクワクとドキドキで集合場所に行った時の事をすごく覚えている。今日はゼミに入って過ごした春学期を振り返ってみる。  長岡ゼミでは越境活動を中心に活動を行っている。私は春学期の活動でカフェゼミが1番印象に残っている。5月25日が私にとって初めてのカフェゼミで「父親が子育てに参加できる社会について、素人と専門家が一緒に考える」をテーマに行われた。カフェゼミの準備から運営などはゼミ生が行うのだがそこで私は場作

自分が動く

 4月からゼミが始まり、3ヶ月と少しが経った。4月は正直言ってゼミに行くのに足が重たかった。しかし7月、気がつくとその感覚は無くなりゼミを楽しみにしている自分がいた。この3ヶ月で自分がどう変化し気持ちの違いが生まれたのかふりかえってみよう。  私ははじめ、ゼミ生にどう話しかけていいかわからずいつも話しかけてもらえるのを待ってしまっていた。そんな中5/25初めてのカフェゼミがあった。カフェゼミはオープンゼミなので高校生から社会人まで様々な人が集う。そういう場でもテーマに合わせ

"いる理由"を自分でつくる

ゼミに入って約1年半が過ぎたが、3年生として過ごした昨年と4年生となった今年ではゼミでの自分の行動が少し変わったように思える。それは、単に4年生になったから?カフェゼミの運営で忙しくなったから?初めて副ゼミ長になったから…?何だかそれだけじゃない気がしていた。 自分でも「なんか積極的に動くようになったな」と思っていた頃、6月29日に渋谷ヒカリエで530week代表の中村元気さんをゲストに迎えたカフェゼミが開催された。中村さんがゴミ拾いの活動を始めたのは、「この街が好きで、こ

わくわくのネットワーク

 はじめてのゼミ運営に…ヒカリエでのカフェゼミに…越境に…春学期の活動は盛りだくさんで、振り返るとここまで走り抜けてきた感覚だ。その中でも、私の中で強く残っているのは7/13に行われた F&Nのプレゼン 。そこでは越境先のb-labで出会った方の話をした。  プレゼンを終えると何人かのゼミ生から手が上がった。「しょう自身がナナメの関係を体験したことはあった?」「タテの関係になってしまいそうな時ってどんな時?」。自分が質問に答える。すると、その答えに対して 私はナナメの関係に

思考の経由地

春学期のゼミでは、妄想紙を3回書いた。毎月、特に印象に残った体験を文字に起こして振り返ってきた。妄想紙を書いて思ったのは、ゼミに入ってから一番影響を受けたのは、”考え方”かもしれないということだ。 思考回路に経由地が増えた。自分の考えに結論を出す前に一度立ち止まって考えてみる。  ・その意見は飛躍してないか?  ・経験から得たメッセージか?  ・初めて読んだ人にも伝わるのか?  ・認知の歪みが生じていないか?・・・ ゼミで新しいことを学ぶ度、思考するうえで気を付けるべきチェ

これまでとこれから

今年の春学期を振り返り、私は成長することができたのだろうか。思考という観点から考えてみたい。個人的に好きな言い方をすると「価値観の変容」。長岡ゼミ的な言い方をすると「アタリマエを揺さぶる」ことはできたのだろうか。せっかく大学にいるのだから、影響を受けた学問的な概念について考察を進めていきたいと思う。 まず一つ目がトレードオフや機会費用などの経済学の合理的な考え方だ。人は何かを得るときに何かを失う。その得るものと失うものを天秤にかけることにより、その行動を取るべきかどうかを判

「りんご」🍎🍏🐰

「りんご」を思い浮かべる。 自分は皮も剥かれていない「赤いりんご」を思い浮かべた。 しかし、「青いりんご」や「うさぎのように切られたりんご」を思い浮かべる人もいるし、 それに付随して、「幼い頃、発熱した際に母が食べやすいようにひと口サイズに剥いてくれたりんご」の思い出を思い出したりする自分もいれば、別の思い出があったり「りんご」との思い出は特にない人もいる。 ヒトが事象や物事について深く思考するとき、そのヒト自身の体験や物語を踏まえた「オリジナルの振り返り」、言い換えれば

看守とおさらばしたい

 月に一度、私たち4年生は卒論ミーティングをします。長岡ゼミの卒論は、ゼミ生がそれぞれの越境活動をすることを通して、そこで出会った人との対話や出来事から生まれた等身大の気づきや問いをストーリーをエスノグラフィーとしてまとめていくものです。そのため越境活動先で起きたエピソードや、発見したこと、疑問に思っていることを指導教員である長岡先生とゼミ生で共有し、対話をしていく卒論ミーティングは、一ヶ月ごとに越境活動を振り返り、再び次の一ヶ月の活動へ飛び立っていくための、空港のような場で

組織論で言っていることが分かるようになった。

今年の春学期はカフェゼミが二回もあった。しかも私は、今まで生きてきた中でほとんどやったことのないリーダーという立場としてこの二回のカフェゼミに関わっていた。新しいチームでの新しい立場、ゼミ生が全員参加しての月一回ペースのあわただしい準備と本番は、私にいろいろなことを教えてくれた。 やはり実際にやってみると違う。 できると思っていたことはできないし、伝わると思っていた言葉は伝わらない。頭の中では整理されていると思っていたことも、実際に口に出してみると頼りない。自分の言ってい