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プロジェクトという方法

6/27にカフェゼミ#61を開催した。ゼミ生たちにとっては今年度2回目のカフェゼミ・プロジェクトだ。この「プロジェクト」という言葉、ゼミ生たちは日常的に耳にしているけれど、意味については何となく曖昧な理解でとどまっていたようだ。

私が担当している「経営組織論」の授業では、「プロジェクトチーム」について、こんなスライドを使って説明している。

授業では、4つの箇条書きにある「一定期間」「多様な専門領域」「少人数のメンバー」「権限の非階層性」に着目することが多い。それは、「ピラミッド型組織」や「職能別組織」といった組織設計の概念と対比しつつ特徴を理解するためだ。もちろん、4つの特徴は重要だが、カフェゼミ・プロジェクトではその前段部分にフォーカスして活動に取り組んできた。

「ルーチン化されていない活動」

プロジェクト活動は「ルーチン化されてない」のだからマニュアルはない。そんな状況では、試行錯誤しながら進めるしかない。まずやってみる。そして微調整。さらに再試行。そして微調整。その繰り返しだ。もちろん、失敗を恐れずに進もうとする気持ちは何より大切だと思う。

「大きな責任と権限があるチーム」

プロジェクト活動では、メンバーひとりひとりが主体的に意思決定する場面が多い。「大きな責任と権限がある」とはそういうことだ。プロジェクトの中で何かを決めるのは勇気がいるけれど、結果を気にしすぎず、「活動プロセスをみんなで楽しもう」という気持ちが大切なんだと思う。

さて、セミ生たちにとって「カフェゼミ #61」はどんなプロジェクトだったのだろう。マニュアルのない活動に主体的に取り組む経験を通じて、新たな気づきや考えるヒントを得たことだろう。そして更にもう一歩振り返りを進めて、「プロジェクト」という活動スタイルについても考えてみてほしい。