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台湾環島旅行記(その7)

【朝のお散歩】
実質的に台湾最終日の4日目。
目覚めて共有スペースに行くと、Nさんがまたも仕事中。僕もシャワーを浴びてスッキリとして、写真を整理したりしつつ、Nさんと話しながらダラダラ。
どうやらNさん、台湾に移住するのもいいな~と思っているらしく、不動産屋をチラ見していたら、なんかお店の人に気に入られて情報に出ていない安い物件を紹介して貰えたりしたのだとか。
まあ場所を選ばない仕事なら、日本に固執することはないのか。面白い生き方を選ぶ人は今後も増えていくのだろうな。

因みにこの「あひるや」には何泊かしているらしく、安くて快適だから、ついつい居座ってしまっているらしい。たしかに1泊500元。それで快適な空間なので申し分ない。
コンセントが近いワークスペースがあるのもポイントが高いとか。

なんだかんだダラダラしてしまい9時を過ぎる。朝ご飯を食べに行こうかということになり、近くの朝市にいってみることに。
だいたいこっちだろうという方向に歩くと、小さい川沿いに露店が出ている一角に出た。
なんか朝市って、川沿いに出す傾向が強いのは日本も共通。なぜだろうか?


ふと目に留まったのは果物屋さん。
よし、フルーツ祭りだ!とばかりに、色々と買い込む。なんせ、嬉しいことにかなり安い!マンゴーなどは、熟しているせいか一個9元という爆安。二人でホントに??と何度も確認してしまった。
ライチや台湾バナナ、パイナップル、ドラゴンフルーツっぽいものなど。これだけ買って100元少々。最高や!
量り売りで好きな量を買えるのも旅行者にはありがたい。

魚や肉を売っている市場ゾーンを抜けると、肉まんのお店が。そこで一息ついて、一緒に果物も食べる。

やけに人懐っこい犬や、ダラダラしているネコが脱力感を醸し出している。

これからどうするか聞かれ、地下鉄で移動し、郊外の路面電車に乗りにいってみようかと思うことを言うと、シェアサイクルを使ってみては?と。
30分以内なら無料で使えるらしく、ICカードがあれば簡単に借りれるとか。
近くのサイクルポートで使おうとするも、僕の悠々カード(台北で発行したやつ)では借りることができない。どうやら高雄のICカードでないとダメなのか?
まあいいか。と、地下鉄の駅に行くことに。宿の前でNさんともお別れだ。またどこかで会いましょう!


ちょっとオシャレな地下鉄駅

【高雄LRTでGO】
地下鉄で3駅ほど移動し、路面電車との乗換駅へ。
高雄の路面電車は、凱旋公園と愛河之心という郊外同士を、都心部を避けて環状に結ぶ。全区間を乗り通すと1時間少々。なかなか乗りごたえのある路線だ。ゆくゆくは環状の路線になる計画らしい。


停留所に着くと、丁度列車が停車中。ICカードを読み取り機にタッチして乗り込む。ドアは押しボタンで開く方式なのは、冷房効果を高めるためだろうか?車内はキーンと涼しい。

車内から横の景色は、カーテンを省略して日光が入らないように加工された窓のせいか、特に自分に近い方の景色が眺めづらい。離れている窓からの景色のほうがまだマシだ。
路面電車で眺めるのが大好きな先頭からの景色はというと、運転台の日よけを上半分を降ろした状態のせいで眺めることが出来ない。
うーん、残念…と思っていたら、車庫がある駅で運転士交代。
交代した運転士はそのカーテンを上げてくれたため、前面展望を楽しめるようになった。



最初は閑散としていた車内だったが、途中から少しづつ混雑してくる。路面電車と言っても、道路の真ん中に専用の区画が確保されているのでいたってスムーズな走りだ。
郊外の住宅街を走り抜け、港湾地帯へ。高架線路もあったりと、変化が生まれる。遊びに行くのだろうか?若者も結構増えてくる。
車内改札も実施。完全に信用乗車制度を導入しているようで、各駅の乗降は全てのドアからフリーにできる。半面、おそらくこの改札で無札だと、それなりの罰金が取られるのではないか。殆どの人はICカードで乗っている様子が見られた。

乗り通してもいいのだが、時間に余裕もあるので途中の駅で一旦下車。
赤レンガ倉庫が並ぶエリアに降り立つ。
ここで降りたのは、鉄道博物館がこの近くにあるからだ。ちなみに都心部からは、わざわざ路面電車で行かなくても地下鉄(オレンジライン)の終点まで乗れば早く到達できる。

【鉄道博物館を見学】

受付を済ませて入館。ミニ電車に乗るか?と聞かれたが、さすがにいい年した男一人で乗る勇気はない。


台湾の鉄道唱歌的なレコードがあったりして、なかなか面白い。一部の展示には日本語訳もついていたが、全部ではない。まあ、台湾語でも感じなのでなんとなくはわかったりするので問題はない。

圧巻なのがジオラマ。昼⇒夕⇒夜⇒朝と、照明で演出。台湾の主要都市がジオラマで再現され、その中を台湾鉄道が走っている。結構な規模で、見ていて飽きない。
夜の演出を上から見下ろすと、夜景を眺めているかのようだ。

2階に上ると、台湾鉄道の発展の歩みが写真付きで解説。

外に出ると、一見芝生広場かと思ったところは、元々は操車場があった場所らしき広場。

オブジェや展示車両が飾られているほか、足元は線路が残ったままになっており、凸凹として歩きにくい。日本なら安全のためにもまっ平にしてしまいそうなところだなと思う。

再び路面電車に乗車。元々は先ほどの操車場から、台湾鉄道本線に繋がる線路があったと思われるところを走っていく。
途中で台湾鉄道への乗り換えが可能な駅もあるのだが、相手方は現在は地下線の区間なので、姿を見ることはない。

席が埋まっていたので運転台後ろで立つが、今度の運転士さんも日除けカーテンを降ろしており、前面展望は望めず。ちょっとかったるそうに運転する、イケイケな雰囲気の若者だった。
僕がめげずに隙間から覗いて前面展望を見ていると、ある駅でそれに気づいたか、カーテンを上げてくれた。客室を見るためのミラー越しに僕の顔を見てニヤリと笑った。上げてやったぜウェイ!みたいな感じか。

途中までは普通の走りだったが、とある駅間でいきなりスピードが上がる。どうした?と思ったら、次の駅で乗務交代。さっさと休憩したかったのだろうか?交代乗務員に「ヨロ!」という感じでサッと手を挙げて、颯爽と去っていった。

終点に到着。ここで地下鉄に乗り換えだ。

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