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【たけポン通訳ガイドに挑戦!?北海道旅 その16】

【一瞬のSポン北海道旅】

朝ごはんを頂き、ちょっとノンビリしてからの出発。とはいえ、僕はまた二日後にここに戻ってくる。

なんか浮かない顔のSポン、それには理由がある。この日、北海道南岸に低気圧が接近し、特に新千歳空港のあたりで降雪が見込まれる予報。
本当ならこの日を含めて2泊する予定だったのが、安全策をとるなら帰りを早めないと…と悩み始めるSポン。一応、予定通りでも1日のブランクは空けているみたいだったが…
最近の天気予報は大げさに言う傾向もあり、よほど大丈夫では?と僕は思ったのだが、やはり飛行機が飛ぶなら1日早めて今日、帰ることにしたのだ。


ちょっと山道を遠回りしたりしつつ、札幌市内へ。途中から雪がそれなりに降ってくる。
お昼ご飯は寿司の食べ放題!と思っていたが、まだ開店時間までは余裕があるので、少し寄り道をして、羊ヶ丘展望台へ行ってみることに。あのクラーク博士の銅像がある展望台だ。北海道へは何度か来ているが、そういえばここは来たことのないベタなポイントだと気づき、折角近くまで来たからと行ってみることにした。
まさかの入場料を取られ、ビックリ。
晴れていれば札幌市街を見渡す景色が広がるだろうが、時折吹雪く今日の天候では、一面に白い世界が広がるのみ。



クラーク博士の資料館で、どんな人なのかを知り、タイミングが合わなかったさっぽろ雪まつりの展示を見たりする。屋外では、ファミリー向けに雪遊びゾーンや、歩くスキー、スノースライダーなどがあったりするが、一概に言えるのは観光客向けの場所ということ。
フードコーナーの誘惑になんとか打ち勝ち、コーヒーを景色を眺めながら車の中で頂き、そろそろ頃合いか。


今日の一番メインと言える、真駒内のお寿司屋さん、朝日鮨。
なんと平日は3300円でお寿司の食べ放題!という情報を調べ、Sポンも一緒にと考えていた。
開店前から並ぶ行列、外に並ぶのは食べ放題組らしく、しばしその列に従い待機。
時間となり中に案内されると、全員詰めてカウンター席にズラリと並ぶ。
相対すはいかにも職人!と言う感じの大将、ちょっといかつい感じを受け、緊張感が走る。
最初は付け出し?みたいな感じで、シーチキン巻を全員に手渡し。そして整ったところで、一人ずつ、注文⇒握って出す⇒次の人注文
という感じで、どんどん出されていく。メニューなどはなく、目の前のネタの中からオーダーする。多分その日の仕入れによってネタは変わってくるのだろうか。

口コミを見ると、大将が怖い!マナーにうるさすぎるなどと、まあまあな悪評もあったりするのだが、実際に行くとやはりそんなことはない。
確かに、携帯禁止とか、私語禁止とか書いてはあるものの、それは大将とお客の間でのコミュニケーションも大事にしたいからではないか。
イクラを頼んだら「お勘定かい!?」とニヤリと笑ったり、高級ネタを連続で頼んだら、売り切れだよ!と言いながら握ってくれたり(ホントに売り切れることもある)
最初は固くなっていたSポンには、顔が固いよ!とか、だんだんいい笑顔になってきたね!とか、声を掛けてくれたり。
独特な雰囲気ではあるけど、そこにはみんなに美味い寿司を沢山食べて、笑顔になってもらいたい!という思いも込められているように感じた。

もう一人、お孫さんも一緒に握っているため、6人ぐらいを1人で相手している計算。
程よいペースで順番が廻ってくるのだが、だんだん脱落者(ご馳走様)が増えてくると、ペースが速くなってくる。
それでもついつい食べ過ぎてしまい、もうはちきれそう!というところでお勘定とした。
トロやウニなどの高級ネタが美味いのは勿論だが、しめ鯖は絶品。隣の人などは三回ぐらいは頼んでいたか。
大満足でお店を出る。Sポンも、ここに来れただけでも北海道を満喫できた!と喜んでいて、良かった。


ちょいとB級スポットとして、モアイ像を見に行く。なぜか札幌にモアイ像があるという、不思議ポイントだ。吹雪の中だったので、一瞬だけ見させてもらい、寒いこともありサクッと出発。

そして到着したのは、恵庭温泉・ラフォーレ。銭湯価格だが、源泉かけ流しかつ、サウナや露天風呂もあるという素晴らしい施設。露天の温度も丁度いいぐらいだ。
湯上りの休憩所や漫画コーナーもあるのはびっくり。ここなら半日は時間が過ごせそうだな。
ノンビリ浸かり、湯上りはいつもの?カフェ・陽の当たる場所へ向かう。昔、ヒッチハイクで乗せてもらった、ニセコのペンションオーナーが、数年前に宿を畳んで恵庭で新しくカフェを立ち上げた。
その縁もあり、北海道でこの近くに来たら、よく立ち寄っているのだ。なんだかんだで、もう4回目ぐらいかな?
外は相変わらずの雪。千歳側でこんなに降るのは珍しく、今夜の飛行機でさえ飛ぶかどうか怪しいところ。
密かに今日はこのまま北海道を楽しんでもらい、明日は恐らく飛ぶだろうから、明日帰ればいいのにな…と思っていたが、カフェを出るまで欠航という情報は無し。
結局Sポンは遅れながらもなんとか飛んだ飛行機で、帰っていった。せっかくの北海道だったのに、一瞬だったな。次旅するときは、もっとゆっくりと行こう!

僕は単身、強くなってきた雪の中、下道は大変そうなので途中から高速で一気に小樽まで飛ばす。
最後は細い住宅街の道を走り、おたるないバックパッカーズ杜の樹に到着だ。
チェックインも早々に、また直ぐに出かける。
旅の序盤、旅人宿ほうぼうで出会った、小田さんにお会いするためだ。
ツアーが無事に終わったことの連絡含め、折角なので各地の現状をお話するべく、宿近くのジンギスカン屋さんでご飯を食べましょう!とお誘いしたのだ。



因みに、小樽でジンギスカン?寿司や海鮮じゃないの?と思われそうなところだ。僕もそろそろジンギスカンが食べたいな…というところでのチョイスだったのだが、案外これが、小樽の成り立ちからしたら、正しいチョイスらしい。
杜の樹のオーナーによると、今でこそ寿司屋通りなどもあったりと、海鮮の街というイメージがあるものの、もともと小樽港は漁港ではない。レンガ倉庫街に見られるように、北海道随一の貿易港だったのだそう。なので、輸入の食肉もまずは小樽を経由してくるため、ジンギスカンも小樽を中心に広まっていったとか。なるほど~

お店に到着すると、すでに小田さんも到着していて、お久しぶりです!と、挨拶を交わす。
小田さんもお店で食べるのは久しぶりだというジンギスカンを焼きながらお話を。
お陰でさまざまなフクロウに会うことが出来たということ、小田さんがご夫婦で廻っていた時との違いなど、現状を色々とお話しする。あまり上手ではないものの、僕が撮った写真も見せたりしながら。
ラッコを見ることでが出来たというと、あれを見つけるのは大変だったでしょう!と。
その他のポイントについても、色々とお話ができて、とても楽しい時間だった。
またぜひ、お会いしましょう!と約束を交わし、あまり遅くならない程度にお開き。

お宿に戻り、今日は他のゲストさんもほぼいないこともあり、ノンビリと休んだ。



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