見出し画像

【たけポン通訳ガイドに挑戦!?北海道旅 その17】

【ノブナガ聖地?へ】
雪が降り積もったクルマを出すのもめんどくさいので、今日は基本的に列車か歩きで移動することに決めた。
ずっとクルマ移動だったし、ちょっと新鮮な気分にもなる。
旅行中は解禁していた朝ご飯も、今日はちょっと休肝日?として抜きにし、ノンビリと朝のコーヒータイムだけ味わい、漫画を読んだりしてボチボチと出発。

最寄りの南小樽駅まで歩き、目指すは銭函駅。
ここには海賊船というラーメン屋さん?居酒屋?がある。今日はここが目的地だ。


その昔、僕が学生の頃に放映されていた深夜番組・ノブナガの1コーナーで、ワッキーというお笑い芸人が、街行く人に地名しりとりを持ち掛け、実際にそれで出た土地へ行き、また地名しりとりをする…という企画があった。
愛知・岐阜・三重の3県にいけばゴールというもので、すぐに終わるだろうと、本人も企画側も思っていたモノが、愛知・岐阜は直ぐに出たものの、三重が一向に出ず、実に3年以上もの間続く長寿企画になったものだ。

その番組の中で、銭函に行ったときにワッキーが食べていたのが、この海賊船の海賊ラーメン。塩ベースで、様々な魚介類が載せられた豪華なラーメンだ。
小さな旅の博物館に泊まると決まったときに、ここを思い出し、そうだ!行ってみよう!と思ったのだ。

前日にやっているか?電話したら、今は火曜と金曜のみの営業らしい。
ただ明日、絶対に来るなら開けるよ!と言ってくれたオバちゃん。一瞬、そんな一人のために開けてもらうなんて申し訳ない…という思いもよぎったが、大丈夫ですよ!の一言に背中を押され、今日、訪れることにしたのだ。

本来なら休みのため、暖簾も掛かっていない。ホントに空けてくれてるのかな?と半信半疑で扉を開けると、いらっしゃい!と迎えてくれた。
渋い感じの店内、お目当ての海賊ラーメンを注文する。ノブナガを見てきたんです‼というと、今でも時々、東海地方から来てくれるんですよ~と、嬉しそうに語ってくれる。
価格はその当時よりは上がったとはいえ、1000円。それでホタテやエビ、鮭、ムール貝、イカが載っているのだから、コスパ最強なのは変わっていない。
地名しりとりの本があったので読んでみると、その当時は650円で提供していたらしい。
価格破壊じゃないですか!と言ったら、その当時は漁師さんから売りに出せない魚介類を頂いていたのだとか。
優しい味のスープを全部飲み干し、ご馳走様でした。
今は体調が万全でないため営業日を絞っているらしく、次に北海道に来るときまでやっていてくれるだろうか。
その味をしっかりと刻んで、お店を後にした。


【おたる雪中歩行!】
次の列車を逃したら1時間待ちという危ないところ。札幌近郊だし、そんなに時刻表を意識せずに動いていたが、こんなところでも本数減は激しいものらしい。
銭函~小樽は日本海の絶景を眺める区間でもある。吹雪いてあまり見晴らせない天候だが、そんな中でもサーファーが果敢にも波間に漂っており、その根性に感心だ。

小樽築港で下車。
ショッピングモールの中を歩いて通過して、目指すは新南樽市場。お買い物するなら?とゲストハウスで訊いて、この市場ともう一つ、南樽市場を勧められたので、市場巡りをすることにしたのだ。
中に入ってみると、コチラは何となく観光客向けの雰囲気もある。
サクッと見て、南樽市場を目指してみることにする。
雪の中を歩いて10分程、コチラは地元客の集まる雰囲気。
小樽駅近くにも三角市場というのがあるが、そちらは観光客向け。コロナ渦で一時、地元向けに振ろうとしたが、結局インバウンドも戻ってきたこともあり、観光客向けな雰囲気になっているらしい。
出店が少ないという情報もあったが、それでもバランスよく揃えていて、お土産を買うにも、今夜の食材を買うにも丁度いい規模。大きすぎないのがいい。
丁度くじ引きイベントもやっていて、なぜかハズレくじは5円が当たるというユニークなモノ。
晩御飯用のお惣菜や、少しお土産も買ったりと楽しんだ。


そしてお次は神佛温泉。以前も来たことがあるが、やはり小樽の温泉といえばココ。かけ流しの浴槽アリ、サウナもアリで、なかなか嬉しい銭湯だ。
吹雪の中の街歩きで冷えた身体を、ここでしっかりと温めることにする。

そして湯上りは、ほど近いところにあるKカフェ。
ここは、ルスツの宿・ほうぼうで教えて貰ったカフェで、店内に入るとクラシックな雰囲気に落ち着く。カウンターに座り、手作りのデザートとコーヒーのセットを頂く。
隣の先客さんとも話しやすい雰囲気で、とても居心地がいいカフェだ。
時々、地元ミュージシャンを中心に音楽イベントもやっているらしく、お店のオーナーが変わりつつも、小樽のミュージシャンの聖地的な存在になっている場所なのだとか。
思わず長居して、暗くなる前にお店を出る。


今日もお宿は静かな雰囲気。やけに若い外国人の子がチェックインしてきたなと思ったら、なんとまだ18歳。ドイツから来たらしいが、たどたどしいながらも日本語を話し、小樽に暫く長期滞在するのだとか。この宿にはヘルパーとして滞在したいらしい。
期限を特に決めていないらしく、自由な旅だ。
看板ネコと看板犬が両立している珍しい宿で、ネコが暖かい部屋でゴロゴロしている姿が癒される。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?