見出し画像

5G線上のアリサ【最終章#3話】追跡

#3話:追跡



【視聴時間=02:40】


個人所有ドローン百機が空を飛んで加護を追った。

数は膨らみ逃走途中の加護は愛利沙の計画プランと知った。

“憎悪”と思う。

けれど違った。

それは真逆の気持ちであった。

「……フォローとは追跡をすることを意味しますからね……はぁ、はぁ……私の後を追い求めて何がしたいのでしょうか……」
加護

鍛え抜かれた身体を駆使。

あらゆる脱出手段を探す。

大垣市内を逃げ回るが老人たちにも邪魔をされる。

SNSでも物理的にも加護は通行妨害に遭う。

〈大垣インターの高速道路入り口は人と車を転がして封鎖しました〉

〈位置は完全に特定したよ。今、国道のニトリとユニクロの店のあたりで止まっている〉

〈アリサ、こっち来て! 加護さん、大人を何人もばったばった倒しながら移動している!〉

「よっしゃ! 大垣インターの辺りやな。自動操縦をオフにして飛ばせば15分や。それまで持たせぇ!」
市民/池田
〈了解!〉

どうやら警察車両護送車は一般市民が止めたようだ。

愛利沙のファンになった市民は恋路とお金を目当てに動き、捕まることも覚悟で動き抵抗しながらVRを彩る。

「ピンクがレッドに染まって大炎上やわ!」

「自動運転オフ、久々やから事故したらすまんな!」

「行けぇ、池田ぁ!」

「加護さんの元まで運んでください!」

「おぉう、任せとけい」

人間が変わる金額を出し、人生を変える覚悟も抱き、愛利沙を含めた岐阜県民は大垣市内で戦いだした。

高速道路が無理だと知ったら加護はタクシーを拾いだすが、運転手がドアをロックして加護を車内に閉じ込めながら、アリサに対しツリートを終え〈捕まえたぜ〉と格好を付けたがーーー

「―――シートベルトはこのようにも使えるのですよ」

護衛のプロは即反応。

運転手を落とした次にロックを外し、外へと降ろしタクシーをジャックした。


次回の記事と作品です。ぜひご覧ください
5月のnoteカレンダーです。
新着記事と作品は19:00頃にアップします。

『”Dark Planet”perfomed by Remember The Future,used under license from Shutterstock』

Thank you for reading!