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5G線上のアリサ【第5章#3話】桜咲く

#3話:桜咲く



【視聴時間=03:00】


「そこで池田町に白羽の矢が立ったわけです。清水先生のパソコン教室が始まり、ツリッターから体験入学を済ませ決心が付いたわけですが……まさか八名がここまで入れ込むとは思いもしませんでした」
加護

令和の予言者アイムソーリーのそのカラクリも打ち明けだした。

授業内容は総理と話し持続可能サステイナブルなら即時導入。

総理が叶える手前で加護がつぶやき“予言”と見立てて遊び、国家政策を事前に知るから的中するのは当然だったーーー

「―――I`m Sorryの意味はすいません。I`m総理のダジャレをド直球で言っていたんかい!」

「その通りです。これは八名と私のアイデアです。つまらない親父ギャグをそのまま……」

最後に皆に真実を打ち明けスッキリできたと加護は伝え、1000万人以上に増えたフォロワーたちにつぶやいた。

続けて最後のつぶやきを届け加護はスマホを閉じ置いた。

「……加護さん……」

「……俺たちが令和の予言者の情報源ソースやったんか……」

「……実感が湧かんわ……」

「見て、愛利沙ちゃん! VRの炎上がーーー」

「―――イイネのーーー」

「―――桜―――」

「―――マークに……」

「……変わっていくわ……」
清水/井口/池田/平野

池田町やアリサに対する見方が変わった世間の評価。

信頼の厚いアイムソーリーがリアル世界で謝罪をすると、1000万人いるフォロワーは裏切られた気持ちよりも、〈日本をここまでありがとう〉と感謝に富んだコメントを流し―――

「あなたがいたから私と総理はここまで来られた。アリサ!」

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『”A Hero`s Retune”perfomed by RJ Wilx,used under license from Shutterstock』

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