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5G線上のアリサ【第4章#2話】灼熱の仮想と現実

#2話:灼熱の仮想と現実



【視聴時間=04:00】


VRメガネをオンにするとアリサに対して敵意を抱く、ユーザーたちが炎のマークを点滅させる機能によって、愛利沙は自分が池田町でも炎上していることを知った。

リアルとネットの境界線が気薄な世界でこう言った。

「あたし、本当に町も国もネット中も敵に回しちゃったのね……」

「発想の逆転をするのです。清水先生の悪い噂をしているこの人たちの炎をハートのマークに変えてしまえば、清水先生の人生は一発逆転します」
清水/加護

町長も援護。

命令発動。

けれど日本全国都道府県の同調圧力により、チョーチョー垢にも飛び火しながら炎を焼べる薪となる。

灼熱地獄と化した仮想は現実世界をも焼き尽くすほどにーーー

「―――燃えてきたがや……」

「愛利沙ちゃん、フォロワーは増えている?」

「はい。黙っていても、この一週間で150万人に。知らない親戚や昔の友達らしき人たちが随分と絡んできます」
池田/平野/清水

炎上している周囲の景色の鎮火をするにはどうするべきか?

ロートルズたちはアイデアを出すが先の一件が頭を過ぎり、ネット社会の一歩間違いに恐怖と警戒心を抱いたが、アリサのパソコン教室に足を直接運ぶ人は皆無。

記者や記事のネタにしたい興味半分の者たちばかり。

ネットで言葉を何度交わしても現実は何も変わらないと、愛利沙は学びこれではきっと1000万人のフォロワーがいても―――

「―――変わらずに生活をしているのでしょうね。きっと」

「アイムソーリーも?」

「それは分かりません」

あれほどになると本の出版、テレビ出演、YouTuveで稼げるけれども予言のつぶやきだけしかしないことが不気味と、悪化の一途を辿る愛利沙の現実を眺めながら言うがーーー

「たくさんの人に本音を打ち明けて、人生は前に進んだと思いますよ。自分の殻を破ったのですから」
加護

けれどもメガネの先には共有機能で激しく炎上をする、BIGや国家の状況把握可能なアプリが襲いかかる。

「ウォークマンを買ってもらった時代と何も変わっていない……」

桜が好きな父も死んで、夕日が好きな母も死んだ。

「……けれども変わる現実を恐れず受け入れるのも現実」と告げて

大炎上をどう鎮火するか老人たちと悩みだす。

「ここからが老害とは言わせないろがとわの真骨頂やがぁ!」

「今までアイデアを出し合ってGGグッドゲームGJグッドジョブを続けてきたんや。これからだって―――」

「―――定年後の趣味レベルでしょう? あたしたちの思い付きなんて」

「そんなことはありませんよ。もしもの話、ここから出されたアイデアが国に反映されているとしたら、その経済効果たるやとんでもない額になりますよ」
池田/井口/平野/加護

一同「ない、ない!」と言い総理とコンタクトする段階に入る。

まずは戦争後、八名が唱えたマニフェストを取り上げた。


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『”Sweet Revenge”perfomed by Ricky Bombino,used under license from Shutterstock』

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