見出し画像

Custom Bike Journal(カスタムバイクジャーナル)

この記事のバック音楽は…

リトル・ホンダ
ザ ・ビーチ・ボーイズ

ホンダのスーパーカブを歌った曲である。

趣味のプラモがエスカレートして新たなことをはじめてしまった。それは架空のバイク雑誌の1ページを自分が作ったバイク模型を使って作ること。架空のバイク雑誌は未来の雑誌という設定で、イフの世界のバーチャル感を高めてある。模型歴は25年以上で今になってやっとそれなりのものが作れるようになったと自負しているのだが、更に新しい世界感が模型を通して表現できたことに喜びを感じている。

全てのバイク雑誌のページ、画像編集はAdobe Sparkで行った。現在はAdobe Creative Cloud Expressとしてリニューアルされており、プロ顔負けのグラフィックデザインが簡単に出来てしまう機能はそのままに、より使いやすくなった。

さて、前置きはこのくらいにして、作品を見てもらおう。

タミヤ 1/12 ヤマハ XV1600 ロードスター カスタム
「Butterfly 6 Mechanic Build Custom」

タミヤ 1/12 ヤマハ XV1600 ロードスター カスタム
「Butterfly 6 Mechanic Build Custom」紙面

かなり多くのパーツをオミットしてしまった。色も爽やかな水色に塗り替えて通常のロードスターとはイメージがガラリと変わった。メッキパーツにわざと粗めのヤスリで傷を付けて味を出してみた。バイク好きの父が製作の様子を見に来て「所さんのバイクみたい」と言った、何故か所さんのイメージらしい。この色、このスタイルがそれをイメージさせた様である。所さんのバイク所持数は半端ないので、どのバイクがこのイメージなのかちょっと分からなかった(ハーレーだろうか?)。しかし、「通なバイク」としてのイメージである事に変わりはない。自分してはロッカーズのバイクという感じで頭の中では、バック音楽にロックンロールが流れている。ポマードで固めた髪、くわえタバコにサングラス、革ジャンにジーンズにエンジニアブーツという姿のシブいおっちゃん。そんな男に似合いそうだ。次に作るのはカフェレーサーも悪くないような気がしてきた。余力が余れば作ってみたいと思う。

アオシマ 1/12 XJR OVER Racing Project
「Flagship Model-Complete」

アオシマ 1/12 XJR OVER Racing Project
「Flagship Model-Complete」紙面

赤の下地に青のドライブラシの表現を効果的に使うことを目標に製作。タンクに貼ってあるデカールを見て欲しい「OVER」のロゴは特別なチューンナップの証だ。ツイッターにこの作品の完成写真をアップしたら、光栄なことにOVER Racing Projects公式さんにリツイートしてもらえた。本物の(事情に詳しいと言う意味で)バイク好きの方々の目に触れたであろうこの事にはワクワクした。このキットは90年代のものらしい。製作の上で難易度が高めところはあれど、完成後は最近のキットと何ら変わり映えしない出来である…。アオシマ文化教材社さん恐るべし。昔のキットを作るのは面白い。模型とは忠実に形を模倣したもの。当時あった形を今に伝えて、いかにそのデザインが優れていたかを教えてくれる。これはバイク模型に限ってのことではなく、ミリタリー等のプラモデルにも言えることだ。若者に人気でリバイバルしつつある90年代。年代的には過去のものだが、ナウい作品に仕上がったと自負している。

タミヤ 1/12 Ninja H2R
「Yellow Monkey Bike」

タミヤ 1/12 Ninja H2R
「Yellow Monkey Bike」紙面

2098年の雑誌の1ページという未来の設定で、製本の化学的発展により、見る人の自由で紙面がプリズムやカラーに可視化される。文字もウニョウニョと動いたり、波線と水玉模様はアニメーションで縦横にスライドしたり、今より自由度が増した未来の紙面を想像してデザインしてみた。しかしこれは現代に通ずるデザインの単なる誇張だと思うが、実際に未来になったら雰囲気としてはこのデザインだとレトロになるのだろうか等と、予想するのが楽しかったりするのだ。 音楽で言うとテクノだろうか。テクノは未来の音楽だと感じる。作品には常にバック音楽が流れている。そんな音楽は自分にとって無視できないファクターの一つだ。YMOをイメージしてYellow Magic Bikeにするつもりが頭の中でザ ・イエロー・モンキーと混同してしまいYellow Monkey Bikeに…。だが作品としては満足できたと思う。「Monkey -猿-」というのが逆に良いアイキャッチになった。

終わりに -美術館での展示-

米子市美術館にて

自分のウデではプラモデル作品としては上位ランクまでいっていないかもしれない。「お目汚し失礼いたします。」と言わんばかりに、この度、作品展に応募して美術館でこの記事の作品を展示して貰えた。この作品が「かっこいい!」と、誰かの心に突き刺さってくれれば本望だ。それはこの記事を読んでくれているあなたにも言える事である。良い作品を生み出すには愛が必要だ。作品から放たれた愛は様々な物質的壁を通り抜ける放射線の様に心の壁に侵入していき、感動を呼び起こすのだと思う。愛はメッセージを運ぶ。言葉や理屈では説明できないメッセージ。このメッセージが心の奥に届いて欲しい…、そんな思いを微かに脳裏に抱かせながら日々作品製作に励んでいる。さて、次の作品へのイメージが湧いてきている。一つの作品が完成したとき、もう既に次のことを考えているのが芸術家というものだ。模型を芸術の域まで高めている作家さんも少なくは無いなか、自分の稚拙な作品を見ていただき、ここまで読んでくれた皆様に感謝の意を表する。この記事が皆様の心の壁を少しでも越える事が出来ていたら嬉しい。何かを感じてくれていたら嬉しい。刺激になればなお良い。新しい何かを生み出すバイブレーションに成る事を願っている。それではこの辺で締めくくろうと思う。ありがとうございました。アディオス!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?