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考えを発酵させる

発酵食品が好きだ。発酵食品でよく食べるものといえば、納豆やキムチ、漬物、最近で言えば味噌汁。1人暮らしだから、味噌汁は箱で売られている出汁いりの味噌汁のパックで買ったものから、毎回大さじのスプーン1杯を掬い取り、コップに落とす。そして、スーパーで売られているフリーズドライされた味噌汁の具材を混ぜ合わせ、ポッドからお湯を注いで、お箸でかき回せば、あっという間にインスタント味噌汁の完成だ。

発酵そのもの自体に最近では興味が出てきた。それは、これまでどこでということでもなく頭の片隅の奥の方に仕舞い込まれた読んだ本の知識が、とある本の知識やあるいは体験によって得た気づきが突如としてスパークして、1つの真実や気づきに出会うからだ。

発酵とは、酵母菌や乳酸菌などの微生物による有機物の分解過程とある。考えを発酵させること自体が面白いと思う。何ヶ月、何年と眠っていた知識が発酵するには、それだけの時間が必要だったということなのだろう。

大量の情報がとてつもない速さで出回る世界に生きている。早急に答えを知りたがる。大事なことはすぐにはわからない。砂漠を歩くように、時間をかけ、その場所へ、辿り着きたい場所へと向い、徐々にその姿の一部が見えてくる。

焦ることなく、その一歩を踏み出して、考えを発酵させたい。

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