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WEBメディア編集者の自分が今こそ本気で勉強するべきだと思ったワケ

 最近、編集者の竹村俊助さんのnote記事をひたすら読んでいます。

 わりとガッツリはまっていて、今月の目標として「竹村さんが書いた記事を読みながら要約して勉強する」を掲げているくらい。

 編集という仕事に対するスタンスや、文章を書くための技術などがうまく言語化されているので、非常に勉強になっています。

 そんななか、ふと竹村さんは昔どんな記事を書いていたんだろうと気になり、2018年1月に投稿されている「紙の編集をナメるな」という記事を読んでみました。

 驚いた。書籍編集者の視点での悩みが綴られている。

 記事の見せかたも大分違う。もちろん、当時の記事も興味深く、文章は当然うまいのですが、今ほど洗練されつくしているわけでもない。

 そうか、竹村さんでもこんな風に悩んでいた時期があったんだ。

 悩んで、書き続けて、今のあんなにすごい記事を息をするように書けるスーパーマンになったんだと。

■「好き」以外にステータスを振る

「今こそ本気で勉強しよう」

「今こそチャンスだ」

そう思いました。

 と言うのも、あくまで自分の知っている範囲ですが、WEBメディア(アニメだったりゲーム)の編集に携わる方々はとにかく忙しく動き回っている印象が強かったんです。

 日々の業務に全力投球。そして、時間があいたら、ゲームやアニメに勤しむ。

 アニメやゲームが大好きでその職についている方が多いので、当然ですし、僕自身も仕事以外はアニメかゲームか寝るかの三択の生活をしていました。

 勘違いしてほしくないのは、この生活スタイルがダメと考えたわけではまったくないということ。

 僕自身、アニメをひたすら見ていたからこそ世に出せた記事がありますし、徹夜でゲームに勤しみ続けたからこそ思いついた企画もあります。

 というか、僕の場合はほとんどそうです。逆にエンタメ関係の記事で「好き」がなければ、いい記事はできません。だから「好き」に熱中することは大事。

 話がそれました……。本題に戻ります。

 そもそも、この業界に限らず、社会人のほとんどは勉強しないと言われています。中小企業の社長に絞っても、月に勉強用の本を1冊読む人はほとんどいないそうです。

 だったら、今現在、編集としてのノウハウ皆無な自分だとしても、1冊でも多くの本を読んで、ひとつでも多くの記事を読んで、それを要約して勉強していけば、この業界で戦える強さにつながるのでは?

 要はステータスの振りかたを変えてみようと思ったわけです。

 みんながみんな作品への愛や知識へステータスを振っている状況のなか、自分もそこに振るとなると、どれだけレベリングできるかの勝負になってきます。

 でも、みんなが力を入れていない(であろうという予想ですが)分野でステータスを伸ばせば、自分の強みにできるのではないか。

 MMORPGでもそうじゃないですか。プレイヤー数が多いDPSはパーティ探しに苦労するときがあるけど、ヒーラーやタンクはわりとすぐ決まるみたいな。FF14ではそうでした。

 だからこそ、今こそ、本気で勉強しよう。

 そう思いました。

■書いて、出す

 そんなわけで、2021年の目標に「勉強」を掲げました。まるで学生時代に戻ったみたいですが、これまでの人生で一度たりとも真面目に勉強したことがない自分が、34歳を超えて自ら勉強しようと考えるなんて思ってもみませんでした。

 1週間に1冊くらいのペースですが、企画の立てかたや文章の技術、編集論などのジャンルの本を要約しながら読んでいます。正直、めちゃくちゃ楽しい。

 自分のやりたいことに対する知識を知っていくことが、これほど楽しいことだとは思いませんでした。学校の勉強とはまるで違う。

 そしいまnoteで文章を書いているのもその「勉強」のひとつです。

 自分は商業メディアでライターをやっていた経験があり、現在も編集業務についているので、記事を出すことに対してものすごいフットワークが重かったんです。

「この記事に情報価値はあるのか?」

「もっとテーマを練り込まないといけないのでは?」

「自分の文章に自身がない」

「短時間でさっと書いた文章を出すのは恥ずかしい」

「めんどくさい」

 ほかにもいろいろな感情がありますが、そんなこんなで気軽に記事を書けなかったわけで。

 でも、竹村さんの「書くときにぶちあたる壁とその打ち破り方について」という記事を読んで、「このままじゃ何も成長できないな」と。

 ちょっとの時間とたくさんの勇気を振り絞って駄文を掲載しようと思ったしだい。

 これからも定期的に「書いて出す」をできるようになりたいなあ。

 ちなみに、この記事は、これまた竹村さんが紹介していたを使ってだいたい1時間で書いたものです。音声文字変換アプリ便利でした。

 竹村さん好きすぎですね、僕。