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平泉寺アラカルト ⒙


 「10年ひと昔」という言葉があります。
 国史跡で日本遺産にも認定されている「白山平泉寺旧境内」(福井県)を撮り始めて今年の6月でその10年が過ぎようとしています。

 60年以上も前に、NHKテレビで「事件記者」という人気連続ドラマがありました。「現場百ぺん」と「夜討ち朝駆け」という言葉を知ったのはこの番組でした。

 私の撮影スタイルも「現場百ぺん主義」です。幅広く多くの撮影地を撮り歩くのではなく、近場で何回も通い詰めて撮り続ける主義です。
 さすがに、ここ10年程前からは歳には勝てず、早朝・夜間(夜討ち朝駆け)の撮影は激減しました。

 また、インプット(撮影)だけでなく、アウトプット(写真展、写真集)にも力を注いできました。質的にはけっして自慢できるものではありませんが、量的にはかなり頑張っているつもりです。

開山社が見える風景


広角レンズで低い位置から見渡すと苔の広がりを表現できます。
この画像はわずかに木漏れ日が射しています。
木漏れ日がきついと、ざわついた雰囲気になります。
奥に見える小さなお社は開山社です。
1300年前に平泉寺を創建した泰澄大師をお祀りしています。
訪れる人々を静かに招いているようです。

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