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私の備忘録

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独学我流で写真を学んでいる私の立場から必読の記事を掲載させていただきます。
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2023年3月の記事一覧

白木蓮に逢ひにゆく①~円覚寺

3月11日(2023年)、鎌倉の円覚寺さんに参詣しました。 こちらの佛日庵にあるハクモクレン、先週は蕾ばかりでしたが数日の暖かさで一斉に花開いていました。 案内板によると、中国の作家、魯迅によって贈られたものだそうです。 ハクモクレンは中国の原産で、仏教に関係があるらしく、贈られる木にハクモクレンが選ばれたのもそんなご縁もあるのでしょうか。 ハクモクレンの花言葉の一つに「慈悲」というのがあるそうです。 これもまた仏教に由来するものなのでしょうか。 「慈悲」とは、調べてみる

No.821 丑三つ時の後の訪問者

今から10年前の第20回「新聞配達に関するエッセーコンテスト」(2013年)の「大学生・社会人部門」で優秀賞に輝いた埼玉県の女性(当時、25歳)のエッセー「午前三時の配達者」は、心に強く残っている作品です。 「いつも、午前三時になると、きまってわが家には新聞が配達される。  古びたブリキに、ペンキを塗っただけの赤いポスト。午前三時になると、バイクの音とともに、カランカラン、とポストに新聞が入る音がする。わが家のポストは古くて、投入口も狭いから、新聞をねじ込むように入れると

No.816 花の命は短くて

「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」 細川ガラシャ(伽羅奢・迦羅奢・Graciaは「神の恵み」とか?)の辞世の句です。 皆細川ガラシャは、1563年(永禄6年)明智光秀の娘・玉(玉子)として生まれ、15歳で細川家二代・忠興のもとに嫁いだそうです。才色兼備・戦国一の美人と謳われた女性でしたが、1582年(天正10年)、父・明智光秀が本能寺の変で織田信長を討つや、その運命は急転し、激動の人生を歩むことになりました。 「謀反人・光秀の娘」の汚名を着せら

散歩びより … かんなみ仏の里美術館

この美術館は近いので度々訪れています。 有り難いことに今回は解説ボランティアの方から、 開館までの苦労話も含め色々とお伺いすることができました。         (上の画像は美術館の切符の一部で、絵葉書としても使えます。) 場 所 JR函南駅から車で5分ほど行くと、桑原の穏やかな里山の中に、簡潔な三角屋根二つの美術館があります。館内はじっくり鑑賞するのに良い手ごろな広さです。 開館まで 展示されている二十四体の仏像群は、長く桑原地区の人々に守られてきました。2008年(