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リカバリーとアンチスティグマ

これからの心の病の患者にとって重要になってくる概念は、リカバリーとアンチスティグマだろうと思う。

リカバリーは病気による不都合が少々あっても、社会参画して自分らしい生き方を探る試みだし、アンチスティグマ(偏見に反対すること)もないとリカバリーに困難をきたしやすいと思う。その点で個人的なリカバリーという概念と社会的なアンチスティグマは両輪のように進んでいかないといけない。

そう言いながら、リカバリーもアンチスティグマも患者当人が意思表示している例があまり見当たらず(というか、僕は見かけたことがない)、仕方がないのでこうやって記事を書いているのである。うまいことに最近はGoogle検索でAIがうまいこと概要をまとめてくれる機能が付いたので、リカバリーもアンチスティグマも検索してくれたほうが、僕がいちいち書くよりもよく分かると思う。

リカバリー的にはいちおう日常生活は送れるようになったし、絵画教室にも通い出した。デイケアにも通っているし、親や数人の友人との関係も良好だ。やりたいことも増えてきたし、リカバリーの進展具合はまずまずといったところだ。

アンチスティグマに関連して個人ができることは限られていて、署名サイトに署名を立ち上げようとしたがうまく行かず、仕方がないので自分でウェブサイトを作って公開したばかりだ。いちおうアクセス数が分かるようになっているし、アクティビストのように実際にアンチスティグマを訴えて歩くだけの気力も体力もないので、活動?の主力はウェブサイトとSNSのXでのハッシュタグ、#アンチスティグマに限定しようと思う。

自分がかぶる気もさらさらないのであるが、コンボという団体と北海道浦河町のべてるの家という団体は、当事者研究を通じて結びつき、リカバリーもアンチスティグマも妨害するような患者像を流布したと考えているので、僕は彼らに対して批判的なのだが、それは横においておく。歴史が判断する事柄だと思うし。

ということで、個人的には水彩画やnoteの執筆や交友関係といったリカバリーをマイペースで進めているが、アンチスティグマはインターネットで無理をしないでできる分だけ社会に対して啓蒙する形を取りたい。スティグマを浴びせる当人たちに対する敵意に近い思いも人生経験上あるのだが、それでは話が通らないので、割り切ってアンチスティグマを分かってもらうことにした。

どうにかして署名サイトでもう一度アンチスティグマを訴えられないかと思案しているが、それが無理でも言い出しっぺが必要だし、そういう存在に単なる凡人の僕がお試しに?なってみようと思うのだ。

コンボ+べてるの家モデルは厚労省を中心にした地域移行支援プランの推進で自然崩壊すると踏んでいるので、noteで両団体を追求することは止した。

とにかく、リカバリーとアンチスティグマをテーマとしたウェブサイトを作って公開したばかりである。一年間はとりあえずアクセス数の推移を確認したいが、数年は置いておく必要があるだろうな。自分自身のリカバリーはせっせと進めることにして、アンチスティグマのハッシュタグは嫌がられても無駄に終わってもXでシェアすることに決めた。時代を変える起点にはなれるかもね。


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