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素晴らしきゲーム音楽の世界[9]クロノ・トリガー

今回はスーパーファミコンで発売された『クロノ・トリガー』のゲーム音楽についてお話します。

実は別のゲーム音楽の記事を書いていたのですが、記念日と知って急遽差し替えました。せっかくですから。


本作は主人公のクロノと仲間たちが過去・現在・未来を巡りながら、世界を滅亡させる謎の生命体ラヴォスを食い止めるロールプレイングゲームです。キャラクターデザインはドラゴンボールの著者、鳥山明先生。

ひとつの世界の中で時空を移動するため、過去の行動が先の未来に影響を与えます。例えば過去で人助けをすれば未来に子孫が残っている。過去で宝箱を開けてしまうと、未来でも空っぽのまま……など。

ゲームクリア後の成長したキャラクターで初めからプレイできる「つよくてニューゲーム」が登場したのも本作が初めてだったと思います。革新的だったのか、名前を変えて多くのゲームに実装されるシステムとなりました。

歴史に名を刻む超大作として、今もなお語り継がれる名作。プレイした方も多いかと存じます。

YouTube-【DS版】クロノ・トリガー オリジナル・サウンドトラック より

個人的に好きな曲は『みどりの思い出』。ちょっぴり切ないメロディが自分には心地よくて……一時期は眠れない夜に聴いて、入眠を促していました。

他にも『時の回廊』とか『ティラン城』とか思い出深いBGMはたくさんあります。この時代のスクウェアの曲は青春時代と被るので、より印象が強いんですよね。

……なんて発売当時に遊んだように書きましたが、プレイしたのは結構いい大人になってからでした。中古ショップでスーパーファミコンのカセットを見かけて購入。時代はプレステだと言うのに買った理由はこれです。

「歴史的対策をプレイしないのはもったいない。たしなんでおこう」

時代を経ても名作は色あせません。めちゃくちゃ面白かったし遊んでよかった。だから当時、何件も探してサウンドトラックも手に入れたのです。

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時間は有限で巻き戻すことができません。みんな知ってる世界の理。

30も半ばを過ぎると、時間の貴重性を実感する機会も増えました。むかしハマったゲームをもう一度プレイするなら、未プレイのゲームを遊んだほうが有意義と考えることも多いです。

でもやっぱり遊びたい……そんな二律背反の欲求を満たしてくれるのがサウンドトラック。

たくさん遊んだゲーム音楽を聴くことで、ゲームをプレイしていたころを思い出す。初めからクリアまでプレイしなくても、たった数時間で満足感を得られる。

これこそサントラの有意義な使い方ではありませんか!

時を超えて昔の時代へ連れていってくれるなんて、作中に登場するタイムトラベルマシン、時を渡る翼シルバードと一緒ですよ。

懐かしいあの頃を感じたいがため、自分は熱中したゲームのサントラを集めているのかもしれません。

最後に。Wiiのバーチャルコンソールでクロノ・トリガーを買いそびれてしまった人間としては、再販を心から願っております。

頂戴したサポートは今後の創作活動の資金として使用させていただきます。 より楽しんでいただける文章や作品作りを目指しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。