センスってなんだよ①
はじめましての方もお久しぶりの方も、こんにちは。カクテルメイクの奥です。
動画生成スマートエンジン RICHKAというプロダクトのシニアクリエイティブディレクターをしています。
「センスがなくて...」という相談をよくいただきます。
ぼくも今でこそ自信をもって仕事をしていますが、デザイナーとして働き始めた時は「センスがない」と言われ続け、自己肯定のカケラもない自信喪失の日々を過ごしていました。
「センス」ってなんでしょう?
クリエイティブの業界にはイヤでもつきまといますが、経営、営業、CS、マーケター、ファッション、仕事全般どの分野でも「センス」のあるなしって問われていますよね。
このnoteでは、ぼく自身の体験から得た「センス」の正体について、ひとつの考え方を提示できればと思っています。
「お前センスないよ」
デザイナー駆け出し時代何度も言われた言葉です。
この言葉は刷り込みのように当時のぼくの体と心を硬直させました。
「センスってなんだよ...」
「センス」という言葉の本当の意味も分かっていませんでしたが、ぼくは絶望していました。
自分にはセンスが無いんだと思うと、インプットもアウトプットもバカらしくなってしまい、言われた指示に従う日々が続きました。
時は流れ、ある日ポスターデザインの社内コンペがあり、はじめて勝つことに成功します。
そのときぼくは、勝つために必要なセンスの習得方法を無意識に身につけていました。
それを自覚してコントロールすることができるようになるのは、まだ先の話...
「センス」の習得
「センス」を直訳すると
物事の微妙な感じをさとる心の動き。微妙な感覚。
なんか思ってたイメージと違いませんか?
センスって「才能」とか「持って生まれた特別なもの」など言われがちですがそんなことないんです。
「センス」の正体は「ちがいに気づく」ことができる能力。ぼくはそう思っています。
「ちがいに気づく」
ではどうやったら「ちがいに気づく」ことができるのでしょう。
方法はとてもシンプルです。
けれど、楽ではありません。
楽がしたい人はセンスの習得はできないと思っています(そうであってくれ)
補足ですが「天才」は別ジャンルなのでまたの機会に書きます。
「ちがいに気づく人」は何をしているのか?
「高解像度の目的をもって大量のインプットとアウトプットを繰り返す」
拍子抜けしてしまうかもしれませんが、本当にこれだけです。
重要な部分をもう少し掘りさげてみます。
高解像度の目的を設定することが絶対条件です。
低解像度の目的、または目的がない状態でのインプットは時間のムダになってしまうことも少なくありません。
そして間違ったインプットはアウトプットに大きな影響を及ぼします。
当たり前のようですが、結構これをついやってしまう人が多いようです。
例えば、話題の技術書やビジネス書をすぐ買って読んだりしていませんか?
話題性のあるものを追うのはいいことなのですが、「今の自分に不要なインプット」と判断したら、一旦忘れることをオススメします。
どんなに良い本でも「目的が不明瞭」なまま読んでもあまり身になることはないんじゃないかと思います。
質を生む為の圧倒的な量
そして、質を生むには圧倒的な量が必要です。
「センスがある」と言われている人たちはもれなく「量」の海へ飛び込み泳ぎ切ったことがある人たちです。
楽なことではありませんが、どんな仕事にも通ずる考え方と思っていますので、ぜひご参考ください。
「センスってなんだよ②」では具体的な手法についてお話できればと思っております。
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