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Vol.149 『「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して』②

 昨日は肥後先生と読書会をしました。

肥後先生とは、昨年度一緒にオンラインの場で学ばせていただいていました。そのオンラインの会が終わった後もこうして定期的にお話しさせていただいています。

 年齢が近いのもあるので、考えていることや悩んでいることが近いため、安心して話せるところがあります。

 ですが、もちろん肥後先生の方がこれまで取り組まれてきたこと、考え続けてこられたことの深さがあるのでいつも僕の経験と肥後先生がつなげて話してくださる言葉から視野を広げていただけるなぁと思っています。

 昨日は、『個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して』の本を間に置きながらお互いの近況を話しました。

  • 「楽しくて、わかる」ではなく「楽しくなくて、わかる」

  • 転移する学力

  • 日常生活の不便さの問題解決

  • 互恵的な学び

  • 価値はどこか?

  • 一緒につくる過程と個別最適な学び

  • 同調圧力

  • 任せると支えるはセット

  • みんなと一緒だから頑張れる

  • 愛がある

ぱっとまとめただけでもこれだけの話題を話しました。どんどん広がっていく感じがおもしろかったです。

 途中、考えていたのが、学ぶ過程で任せることってすごく大切だなとは思っているのですが、任せるだけになってしまうと教師としての役割が難しくなってしまうということです。

 少し前に自由進度学習のような学びの場を大切にしていた時期がありました。あのとき、3学期を終えたあたりから僕自身が楽しくなくなってしまったんです。そのときにふり返っていたのですが、子どもたちの学びが見えなくてなにをしたらいいかわからなくて、なにもできなかったからおもしろくなかったんだろうなと思っています。

 学ぶ過程を考えることを抜きにして、パッケージのようにその過程をつくりあげてしまうとなんとなく綺麗には流れていきます。ですが、難しさも出てきます。その難しさが「見えない」だと思いました。

 あと、そのときの自分は「見ようとする」こともしていなかったなぁと思っています。いまもっている一人ひとりのことをもっと「知りたい」といったところがないままにやってしまうとよくないです。

 ちゃんと子どもたちの学ぶ姿が見えてきていて、継続して見ようとして、一人ひとりのよりよい学びの場をつくるために自由進度のような場を構想することが大切なんだとあらためて思いました。

 でも昨日肥後先生に伝えると、きっと本来そういうものだと教えていただきました。もともと新しい学びの場をつくられた先生は愛をもって願いを込めてつくっていらっしゃるということです。ただ、そのおもいや願いを知らないままに形だけ取り入れたり、「自律的に学ぶ力がつく」とか「学力が上がる」とかそういったところばかり意識してしまうからとおかしくなっていくんだと教えてもらいました。

 あらためてこの本のタイトルの『「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して』の一体的って大切だなと思いました。

 ただ、もっと複雑ですよね。ここ。

 この本を読んで思ったのは、もっと自分自身のおもいや願いを言語化することの大切さであったり、もっと具体化されている事例を深掘っていくことが大切だったりするんじゃないかと思っています。

 年末、まだ時間があるのでもう少し考えてみます。

 肥後先生ありがとうございました!

 


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