Vol.43 教材研究「大造じいさんとガン」③

 昨日は、同じ学年の先生が「大造じいさんとガン」の5時間目を見せてくださいました。子どもたちが「大造じいさんとガン」と向き合い、グループであれこれ意見を言い合い、考えを繋いでいる姿が印象的でした。5時間目までの一人ひとりの追究が充実していたんだろうなと感じました。自分も目の前の子どもたちとじっくり読み深めていきたいなと思いました。

 昨日は放課後、いろいろな先生方の考えを聴くことができました。たくさん聴いたのでまだまだ消化しきれていないです。グッと聴き入る姿勢をもって聴かないとよくわからなくなりそうでした。

 いろいろな話を聴きましたが、中でも「魅力を実感していく過程」の話がおもしろかったです。

 その話は、魅力の捉えを「コップに入る水で表す」というものでした。

その話を聴いた時に僕が、
「ここが魅力だ!という捉えって、あれこれ繋げながら読み深めたり、友達の考えを聴いたりするとよくわからなくなることがあるんじゃないかなと思っています。僕は物事を深く追究していくとよくわからなくなります。このときって、自分の中の魅力の捉え(水の量)が減っているんじゃないかなって思うんですよね」

と話しました。いつもあれこれ試行錯誤していますが、僕は、わからなくなったとき、足りない部分が増えるような感覚に陥ります。元々コップに入っていた水の量が減っているイメージです。

ですが、そのあと

「魅力の捉えが減るなんてことはないよ。むしろ新しい視点が増えているっていうこと。「水の量が減った」という感覚は、コップの容量が増えているからそう感じるだけなんじゃないかな」

と教えていただき、スッとイメージができました。

こういうイメージを自分の中でもっておくことが、直接的に授業実践につながるわけではないと思います。ですが、自分自身の成長過程を見つめるときにも、子どもたちの成長過程を支えるときにも自然と生かされていくことなんだろうなと思いました。

 まだまだ、試行錯誤する必要がありそうです。ですが、少しずつ、「魅力を実感していく過程」というものがぼんやりと浮かんできました。

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