Vol.31 総合的な学習の時間
今、子どもたちとともに、ある商店街をにぎやかにする、盛り上げるために試行錯誤を続けています。2学期は、児童絵画展×デジタルクイズラリーを開催し、多くの方に参加していただきました。
2学期の活動についてふり返ったとき、「僕たちは魅力を『伝える』ということを頑張ってきたけれど、お客さん自身が魅力を『見つける』ことが大切だと思う」と気づき、再度、新しい活動を計画しています。
昨日は、商店街の方々、企画を支えてくださっている企業の方、京都市役所の方と子どもたちで話し合いをしました。
具体的な活動の話し合いも進みましたが、「何を大切にするのか」をみんなで共有することができました。その上で「どんなことがしたいのかをはっきりさせる」というところに向かえていたと思います。
具体的な活動としては「ガイドツアー」をすることとなりました。子どもたちがお店の魅力をツアーに参加してくださったお客さんに説明していきます。説明するだけでなくお店の魅力を体験するようなことも案として出てきました。
自分は、「子どもたちの発想っておもしろいなぁ」と思いながら板書していました。全部できるようにしてあげたいとも思っていました。
ですが、ある子が「ボイスレコーダーを使えば、お店の方が話さなくても、お客さんに聴いてもらうことができるんじゃないか」と言ったとき、悩んでしまいました。真っ先に「ボイスレコーダー何個用意しないといけないんだろう」とか考えていました。その時、さっと企業の方が手を挙げてくださって
「今回は生の声、生のかかわりを大切にしたいよね。だから、ボイスレコーダーって素敵なアイデアだと思うんだけれど、大切にしたいこととは離れている気がする。でも声を録音して聴けるというのはすごく素敵なアイデアだから録音したらホームページとかに投稿しようよ。それは大人の力でやるよ!」
と言ってくださいました。僕自身、この言葉を聴いた時に、なんでもOKじゃなくて目的や目標、大切にしたいことに立ち返ることの大切さを学びました。さらに子どもが出した意見を大事に扱うこと、これが大切だと思いました。子どもが出す意見は発想豊かで大人じゃ思いつかないことを話してくれます。そのときの教師の振る舞いを改めて考えさせられました。
まだまだ「時間を考えてよ!」「それってだれが用意するの?」とか現実を見せようとしてしまう自分がいます。それって本当に「子ども主体」なのか。もちろん全部OKではないです。改めて、「子ども主体」とそれを支える教師の役割を考えさせられた場面でした。
3月9日(木)にガイドツアー開催予定です!ぜひ、ご参加ください!
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