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続・僕の幸福論

■はじめに

定期的に、自分の考えていることなんかを書きなぶりたくなる衝動があって、その解消と自分のための備忘録として書き記しております。

■「僕の幸福」のおさらい

以前に書いたnoteで、僕は自分にとっての「幸福」をこのように定義した。

「幸福=内発的動機×自己決定度」

https://note.com/takemon928/n/n58544f1e4efb
「僕の幸福」の概念図

要は、自分のやりたいことを、自分で決めてやる。その状態が幸せなのだと思っている。

実際にここ数年、この図の通りに生きてみた。まずは、そこで感じたことをまとめてみる。

ここ数年間の軌跡

ここ数年何をしていたかは、前にnoteに書いたのでURL貼っときます。

簡単に言うと、ニートな生活(とりあえず好きなことをやってみる生活)をしてましたよって話。

■「幸福」の定義通りに生きてみた

要は、ここ数年は自分の思う「幸福」な生活を送ってみたわけだが、結論から言うと、

「なんか違った。」

たしかに、ニート(=「時間的自立」状態)を生きていると、今までのように朝の決まった時間に決まった場所にいる必要はないし、すべてが自分の裁量であることに自由さを感じる。

しかし、誰にも束縛されない完全に自由な生活というのは、「自由で選択肢に溢れている」という意味ではとても心地よいのだけれど、それと引き換えに孤独感に襲われることがしばしばあった。

それは、例えるなら、社会との接点を見出せなくなった定年退職後の人の感じに近いのかもしれない。終身雇用を全うして退職して、年金暮らしで働く必要のなくなった60代の人はこういう感じなのだろうか。だとしたら、けっこう辛いかもしれない。

エーリッヒ・フロム先生の言うように、「完全なる自由は人を孤独にする」とはこのことなのかもしれない。

■新たな気づき

そういった生活を送ってみたなかで、新たな気づきがあった。

それは、

「内発的動機は自分の中から自然発生的に生まれるものではない」

ということ。

これまで「やりたいこと」は、自分の内なる欲求であって、温泉のように自然と湧いて出てくるものだと思い込んでいた。

そうではなかった。

「やりたいこと」(=内発的動機)は他者の存在があってはじめて生まれるのだ。

例えば自分の場合、社労士資格を取得しようと思ったのも、最終的には社会保険労務士という職業を生業にしてお金をもらう=「誰かに伝える知識が欲しい」ということを前提に、労務知識や社会保険の勉強をしている。

筋トレだってそうだ。もちろん自分のメンタル維持や自己満足という側面もあるけど、最初のきっかけは、あの人にカッコいいと思われたいとか、モテたいとかそんなこと。自分の場合、「何かしたい」という気持ちの裏には他者への意識や関わりというものが必ずあることに気がついた。

つまり、「内発的動機」は何かしら「他者」(対象)を意識した結果生まれるのであって、他者の存在なしには生まれるものではない。

ここ数年間、できるだけ他者との関わりを最小限にして、「自分のやりたいこと」にばかり集中していたが、皮肉なことに、孤独に自分のやりたいことを探し続けるその先に自分の思う「幸せ」はなかった。

■「幸福」状態の再定義

では、上記を踏まえて改めて、自分にとっての「幸福な状態」を再度図にまとめると、以下のようになるのかなと思う。

新・「僕の幸福」の概念図

お金と時間を他人に依存しない「精神的な自立」というものが前提にあって、かつ他者と関わっていくなかで、内発的動機(やりたいこと)が生まれる。その「やりたいこと」を自ら主体的に決定していくことが自分にとっては幸福につながる、そんな状態が自分にとっては大事だということが改めてわかった。

■これからをどう生きたいか

最後に、これからの人生をどう生きていきたいか?

それは変わらず、「幸福(≒心の平穏)」のために生きていきたい、というシンプルなもの。それを実現するためには「自立した心」が重要だと考える。

そのために、「お金と時間」を誰かに依存しない。ここでいう「依存」とは「執着」と言い換えてもいいかもしれない。物理的に「自立」することはもちろんそうだが、「執着しない」ということもとても大事かなと思う。お金がいくらあってもなくても、お金にばかり固執するのは、ここでいう「自立」とは少し違う。そういった意味で、「お金と時間」を物心両方の側面で「自立」することを目指したい。

また、直近ではここ数年避けてきた「他者との関わり」は意識して増やしていきたい。いろんな考えの人に会いたい。そのなかで「自分」がようやくわかると思うから。

 「人は1人では生きていけない。」

とても当たり前なことのように思うが、自分にとっては大きな気づきだった。

以上、長い独り言に目を通していただいてありがとうございました。また自分の価値観が更新されたら書くかもしれないです。その時はよろしくお願いします!

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