武田正文

浄土真宗本願寺派高善寺住職(島根県邑南町) 臨床心理士、公認心理師、広島大学客員講師。…

武田正文

浄土真宗本願寺派高善寺住職(島根県邑南町) 臨床心理士、公認心理師、広島大学客員講師。 YouTube【武田正文の仏心チャンネル】 Voicy【仏心ラジオ】 趣味:茶道裏千家、AI研究 書籍:10人のお坊さんに聴いてみた(講談社)、しなやかな自分のつくり方(金風舎)

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【初心者向け】仏教の学び方

「仏教は難しい」 そう思っている人は少なくないでしょう。 そうなんです。 お坊さんであっても「仏教は難しい」と思っています。 ただ立場上、きちんと仏教を学びみなさんにいかに分かりやすくお伝えするかということをずっと悩みながら模索しています。 ここでは、これから仏教を学び始めるみなさんが少しでもいい流れで学習を進められるように参考になることを紹介します。 仏教をどんな方法で学ぶのか、 そして、 これが一番重要ですが、 仏教を学ぶときのマインドについて考察してみ

    • 時間と空間の広がりから自己を知る:仏教的視点と現代社会

      はじめにこんにちは。今回は島根県浜田市のお寺にお参りしている途中で、興味深い考えに触れる機会がありましたので、それについて皆さんと共有したいと思います。 深井龍之介氏の人文知楽天大学のYouTubeチャンネルで、Cotenラジオの深井龍之介さんの講義を聴く機会がありました。深井さんは島根県出身で、歴史や哲学などの人文知を深く研究されている方です。彼の考察は、急速に変化する現代社会において私たちが何者であるかを理解するのに非常に役立つものでした。 自己理解のための時間と空間

      • 過去と未来の捉え方:新たな視点で人生を見つめ直す

        はじめに私たちは日々、過去の出来事や未来への不安に悩まされることがあります。特に嫌な思い出やトラウマは、長年にわたって私たちの心を苦しめることがあります。しかし、これらの記憶や不安をどのように捉えるべきか、新たな視点から考えてみましょう。 時間の感覚を見直す一般的に、私たちは時間を過去、現在、未来という直線的な流れとして捉えています。しかし、仏教的な考え方や最新の物理学的見解によると、この捉え方にはやや疑問が投げかけられています。 実は、「過去」や「未来」は本当に存在する

        • なんでもできる。では何をするか?「見えてくるのは煩悩だらけな自分」

          隙間時間にはAIを触っているお坊さんな私です。 文章、画像、動画、音楽などだいたい雰囲気はつかんできました。なんならウェブサイトやアプリも多少はいけそうな気までしてきました。 1,2年前の自分から比べると驚くべき進化。能力も時間も無いからと諦めていたことが全部できるかもしれない。 もともとやりたかったこと実はYouTubeも諦めかけていた時期もあった。 あれから2年か。もはや懐かしい。笑 数字が自分を揺さぶってくる気持ち悪さと、時間的な厳しさがあった。自分の「やりたい」と

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          眠れない夜を越えて:仏教と心理学が導く、心の安らぎと深い眠り

          今回の仏心チャットのメインテーマは「睡眠」。 振り返りとしてAIを使いながら、話題になったテーマを深堀してみました。 学べば学ぶほどに、睡眠と夢、意外と奥が深そうです。 ******************* 睡眠障害に悩んでいませんか?夜になると不安や心配事が頭をめぐり、なかなか眠れない。そんな経験をしたことがある人は少なくないでしょう。本記事では、仏教の教えと現代心理学の知見を組み合わせ、睡眠の質を向上させ、心の平安を得る方法をご紹介します。 睡眠障害とは:その種類

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          【仏教心理学:古代の智慧と現代科学の融合】

          おはようございます。今朝の考察です。 AIの補助を受けながらだと、どんどん思考が深まる。今日は仏教心理学の全体像について考えてみました。 近年、仏教の教えと現代心理学を融合させた「仏教心理学」が注目を集めています。本稿では、仏教心理学の概要と現代社会における意義について探究します。 仏教心理学とは仏教心理学は、2500年以上の歴史を持つ仏教の教えと、現代の科学的方法論を組み合わせた学問です。心の仕組みを理解し、精神的健康と幸福を追求することを目的としています。 神経科学

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          現代社会の心の問題:フロイトと親鸞の洞察

          設定:時空を超えた対話の場で、ジグムント・フロイトと親鸞聖人が再び出会い、今回は現代社会の心の問題について語り合う。 フロイト:親鸞聖人、再びお会いできて光栄です。今回は現代社会の心の問題について議論したいと思います。まず、現代人の不安や孤独感についてどのようにお考えですか? 親鸞:フロイト博士、再会を嬉しく思います。現代社会では、人々が物質的な豊かさを得る一方で、精神的な満足や人とのつながりを失っているように見えます。これは、仏教で言う「餓鬼」の状態に似ています。常に何

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          「地獄」のおもしろさ(宗派による地獄の違い)

          日本仏教における地獄観の宗派別比較:各宗祖の視点からあなたは日本仏教の様々な宗派が、地獄をどのように捉えているか疑問に思ったことはありませんか?この記事を読むことで、主要な日本仏教の宗派における地獄観の違いを、各宗祖の言葉を通じて理解することができます。これにより、仏教思想の多様性と深さを知り、自身の人生観や死生観を深める一助となるでしょう。 天台宗(最澄)「地獄とは、我々の心が作り出す幻影です。一念三千の教えにあるように、一つの心の中に三千の世界があり、地獄もその一つ。し

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          フロイトと親鸞聖人の対話

          AIを使って、新しい発想や表現を模索しております。 今日はフロイトと親鸞聖人の対話のなかでお互いの基本概念を深めています。 我ながらとてもいい対話が作れたように思います。 ご一読ください。 精神分析と浄土真宗の対話:フロイトと親鸞の架空の邂逅場面:時空を超えた対話の場。ジグムント・フロイトと親鸞聖人が出会い、互いの思想について語り合う。 フロイト:親鸞聖人、お会いできて光栄です。あなたの教えについて多くを学びたいと思います。まず、「阿弥陀仏の本願」とは何でしょうか? 親

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          矛盾しているようでしていない仏教の無我と精神分析の自我

          Claudeを参考にしています。 AIの力を借りながら、仏教と心理学の理論的な整合性を検証できそうです。 よくできた興味深い文章です。ご一読ください。 仏教の無我と精神分析の自我:対立か調和か仏教の根本的な教えの一つである「無我」と、精神分析の中心概念である「自我」。一見すると、これらは相反する概念のように思えます。しかし、両者の関係はそれほど単純ではありません。この記事では、仏教の無我と精神分析の自我の概念を比較し、その関係性について深く掘り下げていきます。 仏教の無我

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          【仏教×心理学】不登校の苦しみとは何か

          以下、Claudeを使ってでてきた文章です。なかなかよい考察をしています。 武田の考察は最後に。 仏教と心理学の視点から見る不登校:苦悩と成長の道近年、日本社会において不登校の問題が深刻化しています。文部科学省の調査によると、2021年度の不登校児童生徒数は過去最多を更新し、24万人を超えました。この現象は、単に教育システムの問題だけでなく、現代社会が抱える複雑な課題を反映しています。 本稿では、古来から人間の心を探求してきた仏教と、現代の科学的アプローチである心理学の両

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          AIの倫理的課題と仏教的考察「人間とは何か?」

          AIにおける倫理的な課題は多岐にわたります。以下に主な課題を挙げ、それらを仏教的視点から考察します。 AIにおける倫理的課題偏見と差別: AIが使用するデータにバイアスが含まれると、その偏見が結果に反映されることがあります。例えば、採用活動で特定の人種や性別に偏るケースがあります[1]。 責任の所在: 医療などの分野でAIが判断を下す場合、その判断が誤った際の責任が誰にあるのかが不明確です[1]。 プライバシーと情報漏洩: AIとの対話を通じて、ユーザーの機密情報

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          やりきったあとの切り替え(お盆後の僧侶)

          お盆が終わり、日常を取り戻すべく、noteへ向かう。 取り急ぎのメールやタスクは終えた(たぶん)。 人生の区切りはいろいろあるけど、やりきったあとはきっとその一つになる。僧侶にとってはこの猛暑のなかの盆参りは一つの大きな山場だった。 頑張るという喜びなにしろ暑い毎日。法衣というのは夏用があるにはあるが、暑いことに変わりはない。毛布を何枚も巻いているようなもの。寝ているときに何もかけないのに、お参りをするときには何枚もの布を巻き付けなきゃいけない。 とはいえ、お参り時代はうれ

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          教え、教えられる関係

          お寺で寺子屋という学習塾をして10年くらいになります。 私の住む島根県邑南町は過疎少子化の進む地域で、町内に塾がありませんでした。もっと勉強したいという子も、苦手だから助けてほしいという子も、学校以外に勉強をすることができない。 そこで、ささやかながらお寺で勉強を教えようじゃないかと始めたのですが、気がつくとたくさんの子どもたちが来てくれるようになりました。 教えるという行為の不思議勉強はそこそこできました。でも、そこそこ程度ですので、そんなにめちゃくちゃ得意というほどでは

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          お経とプログラミングと哲学とAI、そして対話

          最近、出会いに恵まれてるなと思うことが多い。 こんな田舎のお寺に暮らしているわけですが、SNSがあったり、誰かが紹介してくれたりで、出会うはずもないようなトップランナーたちと次々とご縁を結ぶことができました。 誰かと出会うと自分の興味の幅が広がります。実はこの1年間はけっこう勉強しておりまして、スピリチュアルに興味を持ってから、物理学、歴史、哲学あたりが面白いなと思いながら、一周まわって、仏教(浄土真宗の七高僧、インド中国の歴史の流れ)にテンションがあがり、ここに来てプログ

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          三日坊主のススメ(ほんとの僧侶が語る)

          三日坊主とは「何かをはじめても続かない人」のことを指します。 世間一般の僧侶に対するイメージは地道にコツコツと、何年も毎日、毎日、同じことを続けている、そんな感じではないでしょうか。 そんなわけありません。 いや、もちろん、そういう素敵なかっこいい僧侶はたくさんおられます。 ただ、残念ながら、僕はちょっとできない。 すぐ新しいことがしたくなります。 そして、すぐ飽きます。 よくないですね。三日坊主です。まさに。 近くで見ている人は心配だと思うのです。家族や友達はヒヤヒヤ

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