三日坊主のススメ(ほんとの僧侶が語る)
三日坊主とは「何かをはじめても続かない人」のことを指します。
世間一般の僧侶に対するイメージは地道にコツコツと、何年も毎日、毎日、同じことを続けている、そんな感じではないでしょうか。
そんなわけありません。
いや、もちろん、そういう素敵なかっこいい僧侶はたくさんおられます。
ただ、残念ながら、僕はちょっとできない。
すぐ新しいことがしたくなります。
そして、すぐ飽きます。
よくないですね。三日坊主です。まさに。
近くで見ている人は心配だと思うのです。家族や友達はヒヤヒヤしてると思います。たしかに自分でもヒヤッとすることがあります。誰かに迷惑をかけちゃうこともあって、凹んだり落ち込んだりということもあります。
ただ、三日坊主なことはそれはそれで合理的な側面があります。
人間の成長というのは不思議なもので、直線的に順調に進むものではありません。スランプという言葉もありますが、成長が止まってしまう、むしろ上手くいかない時期もあります。
それを抜け出す方法はいくつかあるんですが、それをひたすらに続けて突破するというのはもちろん王道です。ただなかなか厳しい。上手くいかないときにそれを続けるというのは強い精神力が必要です。
僕はちょっとそういうのは苦手。そこで、上手くいかないテーマからはちょっと距離をとって、別のことを取り掛かってみたりします。
人間の成長というのは不思議なものでそこから離れるとふっとジャンプすることがあります。気づかぬうちにスランプを脱してるときとかあります。
そして、実は違う分野に取り組むことで、違う能力が伸びて、それがもともとやっていたことに転用され、スランプを脱することができたりもします。
つまり、三日坊主を連発して、次々いろんなことをやり、そして、しばらくすると一周まわって、同じことを久しぶりにやってみるとちょっと成長している、そんな考え方もあるかなと思っているのです。
僕が今やりたいのは、仏教と心理学はもちろん、茶道、英語、書道、AIなどなど、やりたいことは無限に思いつきます。大学生以来やっていないギターやベースもやりたい。でもそんな時間も無ければ、努力するほどの根性もありません。
でも三日坊主くらいならできるかもしれません。いろんなことをぼちぼちちょくちょく楽しみながらやってみようかなと思います。みなさまもどうぞ気軽に三日坊主していきましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?