世界はキミと僕でできている。
世界がもし、キミと誰かだけだったら。
二人しかいない世界で、もし彼がイケメンだったら。
キミはつらい気持ちになるだろうか。
僕がキミだったら、たぶんならない。
だって、僕のことをブサイクだと言う人がいないんだから。
世界がもし、キミと僕と彼だけだったら。
「"僕"クンはブサイクだね」
そう言われたら僕はつらい気持ちになるだろうか。
すこし、なるかもしれない。
でも、きっとすぐに忘れる。だってキミも彼も僕の容姿なんかきっとどうでもいいもの。僕だってキミと彼がいれば自分の容姿なんてどうでもいい。だってそうだろう?結婚するわけじゃないんだから。
"彼"がプロサッカー選手だったらどうだろう。
きっとキミは”彼”クンはサッカーがうまいね、"僕"クンは下手だねと言って笑うだろう。
そう言われたら、僕はつらい気持ちになるだろうか。
きっとならない。
彼はサッカー選手だもの。うまくて当たり前で、僕はきっと彼とサッカーができるのが楽しくてしょうがない。下手くそなことなんて気にならないよね。だって僕は、サッカー選手じゃないもの。
世界がもし、キミと誰かだけだったら。
でも、僕だって彼だって"誰か"だ。
世界はもともと、キミと誰かだけしかいない。
太ってても禿げててもサッカーが下手でも、もともと誰かとの比較でしかないし、一番になれるわけでもない。
ぼくはきっと、どんなに練習しても香川真司よりサッカーが下手くそだ。それがつらいだろうか。
世界は、キミと誰かしかいない。
太ってても禿げてても仕事ができなくても、本当はつらくない。誰かと比較するからつらくなる。
でも、その"誰か"は選ぶことができる。
僕はサッカーが下手くそだけど、そんなことどうでもいい。
僕は、キミに選ばれたい。とても楽しいキミと、笑って過ごしたい。世界中の多くの人ができるかもしれないけど、キミができないことがあるかもしれない。僕はそれができるかもしれない。
もしかしたら、キミもできるかもしれない。そしたら、一緒だ。それも楽しいかもしれない。
僕の世界は、僕と、僕が選んだキミとでできている。
そうだね。
もしかしたら、世界は僕でできているのかもしれない。
疲れた人、元気がない人が少しでも元気になれるようなポエムを。