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UIやヘルプのテキストを書くときに気をつけていること

自分なりのライティングルール

いま準備中のサービスのために、UIやヘルプのテキストを一人で書いている。一人で書いているのは、その方が全体の整合性を取りやすいからだ。

ひと通り書き終えてから、表現や表記のゆれを修正していく。その中で「ああ、自分はこんなこだわりがあるのだなあ」とはじめて気付くことが多い。

ぼくは文章の専門家ではないし、例によって「自分用のまとめ」だけれども、面白がってくれる人が多かったので、シェアしてみようと思う。

どのような印象を与えたいか?

つくっているモノによるけど、そのサービスや商品のキャラクターにあった言葉づかいはどんなか?を最初に考えている。例えば次のような感じ。

・わかりやすい言葉を選んでいる
・敬意をもっている
・ごまかしがなく誠実である

もし、自分たちのつくっているモノを「擬人化」できないとしたら、まずは「なにをつくりたいのか?」から考えた方が良いかもしれない。

文章の区切り方

長々と書かれた何の区切りもないセンテンスは基本的に読みにくい。👈ほらこんな感じに。なので、それを以下のような方法で細かく切断する。

・文が長い場合は読点(、)を入れる
・説明文の末尾には句点をつける。UIや箇条書きの場合はつけない
・強調したい部分を「」で区切る
・文の途中で細かく改行しない
 読者の端末によって改行位置は異なることを意識する
・「」の前後に句読点は置かない

人によっては「やりすぎ」と思うかもしれないけど、UIにおいては「わかりやすくしすぎ」ということはないと思う。

言葉の選び方

文章は基本的には「かんたんな言葉で書かれていて」「短い」方が読みやすい。UIについてはサービス全体で一貫性が必要なので「揃える」ことを意識する。

・なるべくかんたんな言葉に言い換える
・なるべく短くする
・なくても意味が通る言葉は削る
・辞書をつくり表記揺れを防ぐ
・ひとつの文章で、同じ表現を繰り返し使わない
・カッコは半角()を使う。全角()は使わない
・ 開発者用語、業界用語を使わず、一般消費者がわかる言葉を選ぶ
・「サービス名+名詞」の「サービス名」がなくてもわかる場合は削る(例: "LINEポイント" → "ポイント" )

FAQの書き方

ぼくの場合は「FAQ(よくあるご質問)」を次のようなルールで書いている。

・Qは「?」で終える
・Aは冒頭の一行で簡潔な回答を述べ、続いて一行空けて詳細な説明を書く
・2段落で回答が完結する場合は続けて書く。
・手順などの情報のまとまりの見出しには<>をつける
・ひとつひとつの手順の頭には「1. 」のように数字を振る
 ❌ ① (統一する

「パッと見るだけでざっくり理解できて、ちゃんと読むと詳細がわかる」ことが大事。また、困っている(怒っている)ユーザーが見ることが多いので、気の利いたコンシェルジュのようにスマート(敬意を感じつつも簡潔な受け答え)な振る舞いを目指している。

UIの書き方

UIについては、さらに簡潔さを意識した書き方をしている。

・文末に句読点を使わない
・リンクやボタンのラベルには体言止めを使う
 ⭕️ 登録情報を表示
 ❌ 登録情報を表示する
・「お願い」しない
 ⭕️ 登録しましよう
 ❌ 登録をお願いします
・「してください」も使わない
 ⭕️ 登録しましよう
 ❌ 登録してください

口調が丁寧すぎると、サービスの雰囲気が堅くなるので「コンシェルジュ」というよりは「トレーナー」のような振る舞いを意識している。

表記揺れに気付いたらルール化

同じようなことを、複数の箇所に書いていると表記や表現の揺れが目立ってくる。気付いたらその都度、サービス内で採用する表現を決めている。多くて書き切れないけど、例えば次のような感じ。

金額の表記
桁がわかるように「,」をつける。「¥」よりも「円」が好き。
⭕️ 10,000円
❌ ¥10,000
❌ 10000円
❌ 1万円

謝罪
⭕️ 申し訳ございませんが
❌ 申し訳ありませんが
❌ すみませんが

問いあわせを促す
⭕️ お問い合わせください
❌ お問合せをお願いします
❌ お問合せフォームよりご連絡ください

なにかを依頼するとき
⭕️ してください
❌ 行ってください

箇条書きの記号
⭕️ 「・」
❌ * 

「または」を表す区切り
⭕️「 / 」 (左右にスペースを入れる) 
❌ ・
❌ &
❌ /
❌ 、

ひらがな表記
⭕️ かんたん
❌ 簡単
❌ カンタン

⭕️ ために
❌ 為に

⭕️いただく
❌頂く

⭕️ ない
❌ 無い

⭕️ はじめて
❌ 初めて

⭕️ 当社
❌ 弊社

テキストは最小単位のUI

使いにくいサービスに触れたとき、とっさに修正方法を考えてしまうのがデザイナーというものだけれど、意外とテキストの修正だけで問題を解消できることも多いように思う。

ライティングを考え抜くということは、それ自体に「サービスの構造を理解し、整理する」工程を含んでいる。だから言葉が磨かれたサービスは使いやすいのだ。

皆さんは、どんなことを考えてライティングしているのだろう?よかったらこの記事の感想ツイートで教えてもらえると嬉しい。

ふだんは考え抜かないツイートを心がけています

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主にWebサービスやアプリなどのデジタルプロダクトを作って暮らしています その中で経験したこと、学んだことを忘れないように書き留めていきます つくったもの: FRIL(現ラクマ) https://fril.jp ANGEL PORT https://angl.jp

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