【小説】昭和、渋谷で、恋をしたり 1-5
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▼ 悪いことをしてなくても「すいません」 「しばらくは望月さんに色々教えてもらって。あとで紹介するから」
アルバイト初日、支配人が客席のドアを開け、目に入ったドイツ製の巨大な投影機が圧倒的な存在感を放っていた。この日は新しい番組の上映初日だったので、解説員が客入れ前にリハーサルをしていると支配人は話してくれた。
が、私はその時、投影機のそばに立つ背の高い女性の姿に、目を奪われていた。その背の高い女性の、星空を見つ