"全然大丈夫"について
間違った日本語としてよく例に上がる言葉に"全然大丈夫"があります。
"全然"の後ろには本来否定の言葉が続くもので肯定の意味を持つ"大丈夫"が続くのは確かに使い方としては間違っています。
僕も学生時代は正しい言葉を使うべきだと思っていました。
しかし、"全然大丈夫"はもはや社会全体に浸透して伝わらない人はいないと思います。
むしろ、今ではこういった言葉にいちいち目くじらを立てるのはどうかな?と思うようになりました。
本来は違う意味であることは認識しておくべきだとは思います。
ただ、例えばビジネスの場で"全然大丈夫"が口をついて出てしまったら失礼にあたるでしょうか。
いちいち訂正しますか?
言葉は突き詰めれば自分の思いを伝える道具です。
実際に今正しいとされている言葉も本来は違う意味だったり、短縮されたものが沢山あります。
"こんにちは"も元々、"今日は(こんにちは)ご機嫌いかがですか"、"今日は(こんにちは)お越しいただきありがとうございます"などその後に続く言葉がありましたが、江戸時代の商人たちが沢山の人と挨拶するうちに短縮されて"こんにちは"になりました。
"全然大丈夫"も同じものではないでしょうか。
時間が経てば"何が正しいか"も変化していきます
良いものは残しながらも必要だと思う変化は受け入れる。
これは言葉に限ったことではないと思います。
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