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日によって人格が変わる?

『水曜日が消えた』という映画、見たことありますか?ひとつの身体に7つの人格が宿っていて、曜日に応じて入れ替わる青年のお話。中村倫也がとてもかっこいいです。

人格が入れ替わるのは「解離性同一性障害」の症状のひとつで、昔は多重人格と言われてたらしい。ちょっと怒りっぽくなるとか、テンションが高くなるとか、そういうレベルの話ではなくて、性格や趣味、年齢や性別まで、本当にまるっきり違う人間がひとつの身体に宿っているイメージでした。

この映画では、7つの人格をこのまま共存させるか、それとも1つに統合させてしまうか?みたいなところが焦点になってた(もっと言うと、共存派と統合派が闘う感じ)。

すごくおもしろい映画だなぁと印象に残ってたんだけど、「斬新な設定の主人公だなぁ」と思ってたわけです。解離性同一性障害っていう名前は知ってたけど、映画では分かりやすいようにここまで人格をばらつかせてるんだな~ぐらいに思ってて。

なんだけど、実際に解離性同一性障害の症状を持った方のYouTubeチャンネルがおすすめに出てきて、「これって水曜日が消えたそのままじゃん!」っていう人が実際にいたんですよ。

それがこちらのチャンネル「仲津家の備忘録」↓

障害とか病気とかにフォーカスした暗い内容のチャンネルじゃなかった。人格一人ひとりの自己紹介があって、チャンネルの通り「仲津家」の人々で、友人同士のチャンネルみたいに運営されてます。

わたしとしては、映画の世界観がそのまま現実になったぐらいの衝撃を受けましたね。

仲津家では、いわゆる「統合」をゴールとして設定してるようです。『水曜日が消えた』では、統合のことを「誰かが残って誰かが消える」みたいな表現をしてたけど、必ずしもそうじゃないのかな~と思った。

たくさんの人格があるとは言えどもともと心身はひとつだし、別の人格を生み出してるのも自分自身だとは思うのね。だから、主人格を守るために正反対な人格がいたり、幼児退行を体現する人格がいたり…みたいなことなのかなあ。

結果としてひとつの人格に統合されたなら、それは主人格だけが残ったわけじゃなくて、他の人格が混ざって自分自身を守れるようになったから、というイメージだと私は思います。

映画『水曜日が消えた』とYouTubeチャンネル『仲津家の備忘録』、どっちもとても興味深い内容なので良かったら見てみてね。こういうのを研究してる医学ってほんとすごい。

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