主人公視点から
当然人生の主人公は自分で、あるときまでは自分の物語のことだけを考えてたと思う。だけどいつからか、「他人の物語のなかで自分はどういう立ち位置なのか」を考えるようになった。
家族・友人・仲間ポジションの物語もあれば、憎むべき敵や気に入らないヤツのポジションになってる物語もあるはず。だし、モブはモブでも主人公に寄与するいい感じのモブなのか、いらない一言を言ってくるウザキャラのモブなのかもしれない。
誰かしらが主人公の物語の中で、すべての登場人物における性格や考えていることを書き表わすのはどうしても不可能。だからこそ、登場人物の側面だけを見てそいつのことを分かったような気になる。(主人公にとって都合が)良いやつ・悪いやつで分類したくもなる。
実際に過ごしてる時間の中でも、知らず知らずのうちにそんな分類をしてないだろうか。誰かの側面だけを見て、この人はこういう人なんだとレッテルを貼って決めつけてはいないか。自分にとって都合が悪くても、その人のことをニュートラルな視点から見ようと思えているか。
主人公の敵キャラは裏を返せばヒーローかもしれないし、物語に一瞬出てくる映画やドラマなんかの作中人物かもしれない。世界的に有名な偉人もアーティストもヒーローもいるけど、その人たちが全世界の主人公なわけじゃない。
いつでも、どうしても他人を優先してしまう人は、たぶん「他人が主人公の物語」を考えるほうに意識が向いてるんだろうな。わたしは逆だけど、どっちがいいとかはなくて、バランスよく考えるべきものなんだと思う。
あくまで自分を忘れちゃいけないし、自分だけが主人公だと思ってもいけないなと思うよ。意識すれば、ちゃんと軌道修正できるものだから。
さて、あなたの人生の中でわたしは何者かな。あるいは、わたしの人生の中であなたはどんな存在なんでしょ。
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