2010年10月2日
中学3年生、文化祭兼合唱コンクールの日。
現時点で「自分の人生を大きく変えた1日は?」と聞かれたら、迷わずその日を答える。
先生とか友達がほめてくれるから、中1くらいから文章を書くことがすきになった。勉強なんかは人並みだったからなおさら、自分の武器ができたみたいでうれしかったのです。
合唱コンクールのとき、歌う前にクラス紹介とかがんばってきたことなんかを読み上げる役目があった。他の行事とかでは積極的に前に出たいほうじゃなかったけど、それだけはどうしても自分が考えたいし話したくて。
原稿は今でも手元にある、なにを喋ったかもよく覚えてる。今まで以上にいろんな人からほめてもらえて、とにかくただうれしかったことをいちばん覚えてる。ともだちのお母さんが泣いてくれたことも。
いま思い出せばだけど、自分の考えたものが人を感動させられることがあるんだって、初めて実感した日だった。その高揚感も嬉しさも、今日までずっと忘れてない。
その場にいた人ならわかるし、想像にも難くないだろうけど。これはごく小さなまちの公立中学校で起きた、ほんの数分間のあまりに小さなできごと。自分以外は絶対に覚えてないくらいの、些細な一瞬のできごと。
それでもひとりの人間が物書きを志すようになった、小さな小さなきっかけで大きな大きな理由でもある。(だから学校ってやっぱいいよね)
誰かが歌う曲のおかげで、安心感に包まれてぐっすりと眠れた夜が何度あっただろう。誰かが生み出した作品に胸を焦がし、眠れない夜を過ごした人がどのくらいいただろう。
もともと手段は別になんでもよかった。けど、いろんな人の歌とか言葉、生きざまに心を動かされたみたいに、自分もそうやって人の心を動かせる存在になりたいなとおもった。
まあもし才能なんかがあれば、歌手とか漫画家とかにもなってみたかったけどね!だけど、できるだけ上にのぼって多くの心を動かすには、自分にあるだけの最強の能力で戦いたい。
この日はほかにも大きな出来事があって自分の人生をまた他の角度に大きく変えたけど、それはまた別のおはなし。みんながいまの仕事をしたいと思った、そのきっかけがなんなのかも知りたいなあ。
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