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セレンディピティ 2023/5/4〜5/8
5月4日
天才的な言葉選び、じっくり考えないと噛み砕けない文字列が好き。
自分が生まれる前に亡くなっている小説家、画家、俳優に、のちの時代を生きる人間にもしっかり届いているよといつか伝えたいですね。
自分に全く関係がない本を手に取ってみようと思って本屋さんに来たけど、もしかして全く関係ない本なんて1冊もない?
結果は努力の副産物に過ぎませんよ、と、笑って答えられる日は来るのだろうか。
5月5日
当たり前のことにいちいちへこむんだ。自分を過大評価しすぎなのである。
ある本には別に本を読まなくてもいいと書いてあり、ある本には本を読んだほうがいいと書いている。
じゃあどっちでもいいんだな、という根拠のある学びは、結局本を読まないと得られなかったこと。てことは、やっぱり本は読むに越したことはない。
5月6日
過去の自分に助けられることもあります。
わたしがいま一歩あゆみを進めた道は、たまに高い壁が立ちはだかりますよ、なんてレベルではないんだろうな。
狭い路地にはストレスがひしめき合っていて、その中を手刀で薙ぎ倒しながら、ときには流れに押し返されながらなんとか進まなきゃいけない。
そもそもゴールなんてあるかもわからない、おそらく生きてるうちには辿り着けない。ポケモンセンターよろしく、道中に自分を癒す回復所があるだけ。
それでも、覚悟という相棒とは決して手を離さないように。その手を掴んで離さずひたすら前に進もう。
身動きさえ取れないような群衆の中、進んできた道を振り返ってもきっと意味はない。
もう踏み出す前には戻れなくなるくらい、取り返しがつかなくなるくらい、必死で前だけをみていよう。
5月7日
日曜日の昼下がり、(おそらく)アルトサックスのハードケースを持った小柄な男の子が友達と歩いていた。中学校のジャージ、入学したての1年生っぽい背格好。
持って帰るということは、家に帰って練習するのかな。がんばれがんばれ。
5月8日
ひとりでどこかに出かけるとき、移動手段として車を選ぶことは少ない。
運転への苦手意識はもちろん理由のひとつなのだけど、歩いたり電車やバスに乗ったりしたほうが、セレンディピティに出会いやすいのではと思っていることが大きい。
こまかいものに目を凝らし、ちいさなものについてよく考える。自分が運転をしていなければ、ちょっとぼーっとして考えごとをしても大丈夫。
早さや安さ、便利さよりも、わたしはそういうものを大事だと感じているみたいだ。
先生に「あなたはなにが書きたいですか?」と聞かれたときはなにが書きたいぜんぜんわからなかったけど、何作か書いてようやくわかってきた気がする。
現代社会においてみんなが歪だと知りながらも受け入れてるテーマを、やっぱりおかしいのでは?!と蒸し返したいのだ。タブン。
あるいは世間で良しとされていることを、もう一回自分の頭と感覚で問い直してみたいのかもしれない。
浮かんだものを形にすることで、ようやく自分というものの実態を知る。循環型の自分。
嫌なことよりいいこと考えてる時間が長いほうが絶対にいいな。
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