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五七五七五 2023/4/27〜5/3
4月27日
オペラ歌手みたいな笑い声のマダムが近くの席にいる。実際のオペラ歌手は、笑うときもそういう発声なのかな。
窓ガラスに反射する光があんまり綺麗に光るもんだから、そっちに太陽があるのかと思った。
4月28日
本屋で立ち読みするおじ(い)さんの後ろを通ると、ふっるいカラオケボックスの匂いがした。好ましいですね。
誰かが綺麗に咲かせている芝桜の咲き具合をみて、舗装された道路の境目を覚えて。日常の解像度を高めたい。
小学生のころ、五七五七七より五七五七五のほうが収まりいいのでは?と思って担任の先生にきいてみた。まあそれでもいいけど……決まりだからねえ……というなんとも歯切れのよくない返事。
いつのまにか、五七五七七の調べにも慣れて違和感を感じなくなった。いま小さな子どもに同じことを聞かれたら、大人のわたしはなんと答えるだろうか。
あの瑞々しい感性は、いつまでも大事にしなきゃいけないものだったかもしれない。
4月29日
どんな人に響くかは、結局は周波数の問題である。響かんなあ、とか響かなくなったなあ、と思うものは周波数が合わないからかどちらかの周波数が変わったからで、合う人はどこかに絶対いる。
ずっと響き続けるものは周波数が同じか、同じ周期で変動しているものだと思う。そんな貴重なものに出会えたら、ずっと大切にしないと。
4月30日
わたしごときが思いつくことなんて、もっと聡明な人とかアイデアマンが思いついてわけないのよ。じゃあどうやってオリジナルにするのかっておはなし。
5月1日
5月っていちばんちょうどよい。
ふと思い出すものって別に大事なものばかりじゃないな。今日は脈絡もなく7号線沿いにある水林のガソリンスタンドのことが頭に浮かんだ。風が吹けば桶屋が儲かる理論で、なにかがトリガーになって思い出しただけなんだろうけど。
すべてに整合性を持たせようとするのはやめよう。
お腹すいたけどなにが食べたいかわからないし、だからといってなんでもいいわけではない。っていう日が最近多すぎ。
目が悪いと、光が滲んで余計にまぶしく見える。
5月2日
杖で剣道の練習してるおじいさんがいた。そんな元気なら杖いるんか?
最近愉快なおじいとの出会いが多すぎる。おもしろおじいさんシリーズ書けそう。
5月3日
朝風が清い。校歌を思い出す。
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