竹鼻-13

コンペティションという仕組みが必要な人は誰だ-副業でもなんでも見られるチャンスはある-


昨日の記事を多くの方に見ていただけ、感謝申し上げます!


さて、この記事は誰のためにあるのか、これから必要とする人はどんな人なのかをしっかり考えてみました。

まずはコンペに挑戦するべき人(見られるようにするべき人)はこんな人ではないかというまとめです。


・学生
・何か新しいことを始めようと考えている人
・自分には秘めた能力があると思っている人
・何かに付加価値を付けたいと思っている人
・単純に褒められたい人
・他の受賞者や外国のレベルと自分のレベルとの距離感を知りたい人


コンペティションは0を1にしてくれる


観察スケッチでも有名なヤマシタマサトシ(OFFRECO/空間デザイナー)さんのツイートです。

このツイートに大賛成です。

正直、僕もコンペを取ったことをきっかけに仕事に繋がったのは、LEXUS DESIGN AWARDだけかなと思います。

補足を付け加えるとすると

すぐには


という言葉が浮かびました。

なぜならコンペティションには

0の価値を1にする


という大切な役割があるからです。

でも0が1になった程度なので、すぐに仕事がくることはほとんどないと思っていいと思います。

でも全ては1から始まるのです。


0とは何か


僕は独立当初から副業の副業と考える思考を元に、色々な活動や作品作りを行ってきました。参考に記事を貼っておきます。


副業の副業で1番大切にしたことは「オリジナリティの追求」でした。

なぜオリジナリティを大切にしたかというと、その大きな要因はグローバル化とテクノロジーの進化がもたらす社会変化の想像でした。

これは国際コンペと国内コンペの違いについても直感プレゼンの記事でも書きました。

でも本業、言い方を変えればデザイナーや建築家、イラストレーターなどが請負仕事でオリジナリティを生み出すことは困難だと思います。

そこで副業の副業(未来への自己投資となる活動)でオリジナリティを追求することにしました。

このオリジナリティこそまだ誰も価値を知ることのない「0の状態」なのだと考えています。


オリジナリティは1にするところから始まる


オリジナリティを生み出すことは結構簡単なことだと思っています。少し極端かもしれませんが、むしろ多くの人がオリジナリティをもうすでに持っているとも考えています。でもそれに価値を付けたり、人に伝わるようにすることが本当に大変なことです。

なぜなら初めはオリジナリティ(独自性)のあるものは価値が0のはずだからです。オリジナリティを作っても伝わらなければずっと0のままなのです。

例えば、僕の代表的な活動に「価値がなくなった陶器の焼き直し」というものがあります。

移動可能な陶芸窯で破棄される予定の陶器を焼き直すことで世界にたった1つ、焼いた人だけの唯一無二の陶器を生み出すという活動です。

右と左は同じ陶器の焼き直しですが、自然の力を利用するため同じデザインには絶対になりません。

最近ではこの活動も少し知られるようになってきました。

でも初めてこの「焼き直し」をした時、多くの人から「それが何になるの?」と言われました。

もう6年前くらいになると思います。

この焼き直しという行為は世界で初めての試みでした。これぞオリジナリティだと自負しています。

しかし、日本でも世界でもまだ価値が認められていない活動をどのように伝え、価値を生めばいいのかと考えた結果、デザインの国際コンペであるLEXUS DESIGN AWARDへの挑戦でした。

この窯の価値自体は別の国内コンペでも賞をいただいていましたが、より強烈な価値を生み出したいと考えていました。

コンペティションに挑戦した結果、PANEL WINNERという賞をいただき、自信を持って「価値がある」と言えるようになりました。

その後、クラウドファンディングにも挑戦し、なんとN.Y.を拠点にするWEB MAGAZINE「HEAPSMAGAZINE」さんにご紹介いただけました。この記事に僕は一切お金をお支払いしていません。

シェア数も1000を超え、本当に大きな反響をいただきました。

この記事を生み出すきっかけになったのもLEXUS DESIGN AWARDでの受賞が大きかったと思います。

コンペティションの役割


このようにまだ世の中にない価値を創造した時にはコンペティションへの挑戦はかなり有効だと思います。

そしてコンペティションは付加価値にも繋がり、ただ単に価値が認められるだけではなく、その価値をお金や情報に変える時にも大きな武器となることもあります。

僕がコンペティションをきっかけに有名になったと考えている人もたくさんいます。

今やアートの世界では知らぬ人はいないと言っても過言ではない鈴木康広さんは遊具の透視法という作品でデジスタアウォード2001 最優秀賞を受賞され、そこから有名になられた印象を持っていますし、清川あさみさんもあるWEB番組でコンペティションの有用性を語られていました。

何か新しい価値を持っている人、秘めた能力を持っている人はぜひコンペティションに挑戦することをお勧めします。

最近一次審査が行われたcakesクリエイターコンテストにも同じ役割があると思います。

無名だけど、熱量があって面白い記事を書く人の価値を1にする。だからみなさん挑戦するのだと思います。

ちなみに僕は一時審査で落選したので、ここから多くを学び、書き手としても見られる心得を得たいと思っています!


学生さんがコンペティションをやるべき理由


必ず挑戦して欲しい人は学生さんです。なぜなら多くの学生さんはまだ0の状態の人が多いからです。

そして全ての学生さんとは言いませんが、学生時代には必ず「時間」があります。その時間を利用して、自分を1にしておくと、社会人になった時に次のステップに進みやすくなると思います。

コンペに勝ったから就職できるわけではありません。しかし、一度認められた作品を持っておくと、それを信じて先に進むことができるからです。

そして褒められること、評価を受けること、他の受賞者との出会いもまた人生においてとても重要なことだと思います。

僕はLEXUS DESIGN AWARDに参加できたことで、現時点ではありますが、海外のデザインと自分のデザインの距離感を知ることができました。


コンペティションにはたくさんの種類があります。

ぜひ一度、自分なら挑戦できるコンペを探してみるのも良いかと思います。

日本最大級のコンテスト情報ポータルサイト「登竜門」さんのリンクを貼っておきます。

そしてもし挑戦される際には以下の記事を参考にしてみてください。無料の最後に掲載したまとめを自分なりに咀嚼するだけでも意味があると思います。


竹鼻良文/TAKEHANAKE代表

TAKEHANAKE design studio HP

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