生活の中から自分を成長させる方法


過去の実績について聞かれる時、大抵ついてくる質問がある。


「どうやって感性やクオリティを学んでいるのですか」


常に謙虚な気持ちや態度が大切だと考えているが、手前味噌な話、確かに30代前半でデザインの世界コンペで賞を取ったり、建築の展覧会の審査員など、並大抵の努力ではここまで来れなかったと自負している感覚も少しはある。全てをクリエティブに人生を注いできたか、と聞かれたら疑問は残るが、少なくとも子どもが生まれるまでは「趣味はものづくりや場作り、サービス開発などです」と言えたし、やること全てが自分の創造の力になるように頭をフル活用していたように思う。


よくこんな言葉を聞かないだろうか。

「クリエーターは24時間クリエティブについて考えておけ」

まさにこの状態だったと今なら思う。そしてそれは対外的な成果として表れていたし、僕自身も満足していたところもある。


しかし、ある時、たしか30歳くらいの時だったか、自分がとても疲れていることに気がついたことがある。それは突然、何の前触れもなく訪れて、手が止まった。

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