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子どもが能動的な集中力を得るために

僕は子どもを育てるプロでもないですし、教育のプロでもありません。

でも僕はあまり教育の本や育児の本は読みません。

育児や子育て情報は友達の親や保育園の先生のお話、赤ちゃんのことはWHOのHPから得られる情報が基本的な情報源です。

あとは自分で子どもをよく観察して真剣に考えることを大切にしています。

そんな僕が親になって子どもに一番身につけて欲しいと思った能力は

能動的な集中力

です。


能動的な集中力とは

能動的と受動的という言葉があります。まずは言葉の意味から。

能動的

[形動]自分から他へはたらきかけるさま。「能動的な人」「能動的に振る舞う」

受動的

[形動]他から動作・作用を及ぼされるさま。自分の意志からでなく、他に動かされてするさま。「受動的な態度」

この言葉同士は対義語です。

僕は子どもに「自分で考え行動することに集中できる能力」を持って欲しいと考えています。

例えばテレビをぼぉ〜っと見ることもある意味集中している状態だと思います。でもこれは受動的な集中力で、常に与えられていて自分で考える状態ではありません。

テレビを否定しているわけではなく、テレビの内容に対してテレビにツッコミを入れるくらいテレビを見ていても考える子どもになって欲しいと思っています。


なぜ能動的な集中力が必要なのか

情報社会になり、パソコンを開くだけで「あなたはこれが欲しいでしょ?」的な情報が勝手に流れてきたり、時には家族が買った物の関連商品がメールで送られてくることもある時代です。世界は「受動」に向かっている気がしてなりません。考えることを断絶するような世の中に少し恐さを感じています。そしてさらに「受動的な世界」はテクノロジーの進化と共に拡大すると思います。

その世界を生き抜くために、小さい頃から自分で考える癖を持っていると、受動的な世界の中にいても自分で自分らしさや面白さを発見し作り出すことができると思っていますし、人間の最低限の能力になるのではないかと思っています。


子どもが能動的な集中力を得るための手段

僕は子どもに「集中しなさい!」「考えなさい!」と言っても難しいと思っています。だからまず子どもが好きになる「考える遊び」を一緒に探すということをやりました。

僕の子どもの場合はパズルでした。パズルが本当に大好きで、3歳になる前には76ピースパズルを5分くらいで完成させていました。

その様子を見てパズルとしては76ピースのパズルより簡単な「ひらがなやカタカナのパズル」を渡してみるとどんどん文字を覚えていきました。

実際のパズル

考えながら遊ぶことで、学ぶことは楽しいことなんだということを教えていきました。そして考えながら遊ぶことで能動的な集中力を少しずつ身につけていく訓練を今も継続中です。


何が正しいかはその子によって違うことが前提

僕の上の子はパズルでした。下の子はまだ分かりません。子どもによってどんなことを楽しいと感じるかは違うと断言できます。もっともっと賢い子どもは「集中しなさい!」「考えなさい!」で能動的な集中力を得られるかもしれません。

だから大切なことは「子どもを観察し親が子どものことを真剣に考えること」「一緒に楽しさを探すこと」などが大切だと思っています。

そしてやりたいということはまずやらせてみることも大切だと思っています。

ここまで書いてきて、自分の子どもが大きくなって全く考えない大人になる可能性もあります。子育てに答えなんかないですし、成功なんてないと思います。

でも子どもが無駄な苦労をしないようにはしてあげたいなと日々考えています。そして親として後悔しないようにとも思っています。

竹鼻良文/TAKEHANAKE代表

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