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僕が保育園に求めるものは「保育士さんの幸せ」が前提

僕には2人の子どもがいます。

そして2人の子どもは共に保育園に通っています。僕自身も産まれて7ヶ月の時から保育園に通いそのまま小学校に上がった経験のある人間です。

子どもを預け始めた時は「子どもが楽しく安全に通えるだろうか」と不安でした。

子ども中心の考え方です。

数年が経ったある日、ある過去の経験を思い出しました。

それは結婚式の準備をしている時にウェディングプランナーさんとのやりとりで起こったことです。

まだ20代前半だった僕と妻は地元の結婚式場で式をあげようとウェディングプランナーさんと打ち合わせを重ねていました。

そのウェディングプランナーさんは少し緊張した様子で、でも新人というわけでもなく、なぜかこちらも一緒に緊張してしまうような打ち合わせでした。

それだけ聞けば「能力が低いウェディングプランナーに当たったのか」など思われる人も多いと思いますが、僕はいつもその人がその瞬間に持っているバックグランドをできるだけ考慮して接しようと決めています。だから決めつけないことを大切にしています。

打ち合わせが進み、見積もりが出てきた時に「まだ金額は調整できますので」とおっしゃられたので「そうですか」と答えつつもある言葉をウェディングプランナーさんにかけました。

「僕たちの結婚式が幸せなものになるためにはスタッフのみなさんが幸せになる必要があります。だからまず金額よりも本当に〇〇さん(ウェディングプランナーさん)が楽しめるかを検討いただけますでしょうか」

今思えば、若くてお金も本当にない時期だったので、緊張しているウェディングプランナーさんの気持ちを考えて言ったことでした。結婚式を仕事で支えてもらうよりも一緒に祝ってもらう気持ちの方が絶対良い結婚式になるだろうなとも考えました。

すると急に涙を流されて戸惑いましたが、でもその方の緊張がほぐれたのが分かりました。

縁がなくその場所で結婚式をあげることはなかったのですが、僕にとってはとても大切な経験となりました。

多くの人が、本来仕事としてはいけないもの(お金という等価交換が発生するもの)を仕事にしている可能性がある。

そう思うようになりました。

でも無償ボランティアでは生きていけないし、実際にお金になってしまうのだから仕方ありません。

だったらお金を支払うこちらがそれを忘れさせてしまった方が良いのではないか。

しかし決してそれは「甘えを与える」ということではありません。当たり前にサービスをしっかり提供できることは大前提です。問題が起こりそうであれば指摘もします。

でも仕事を忘れて打ち込む環境ができればその人が持つポテンシャルを最大限引き出せるのではないかと考えるようになりました。

ここで保育園の話に戻って...

保育園は言葉を変えると

「自分の命以上の存在を預ける場」

です。

本当は仕事にしてはいけないのかもしれません。なぜならお金になんか変えられないものを他人が預かるからです。

でも仕事です。だったらそれを忘れてもらう。自分の子どもを保育士さんに本気で愛してもらうために保護者である僕に何ができるかをいつも考えるようになりました。

だから僕が保育園に求めるものは「保育士さんの幸せ」が前提になっています。

クレームも時には必要です。

でもそれだけでは子どもが幸せに安全に保育園に通うことはできないと思っています。

TAKEHANAKE design studio

竹鼻良文

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