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居場所になるものづくり-オリジナルクラフトビール“ヒール”を事例に-

-売れれば良い、が売れない状況を作ってきた-



代表を務めるクレイジータンクでは、#おうちで手づくりクラフトビール「ヒール」という[コーヒーとビールを混ぜて誰でも家で作ることのでできるクラフトビール]を企画し、専用のコーヒー豆を先月からECサイトで販売をスタートしました。

クレイジータンクECサイト

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ツイッター上でも味に対して称賛の声を多くいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。(#クレイジータンクで検索してみてください)


このコーヒー豆を開発するあたり、コーヒーマイスターである日比野氏とコラボレーションし、半年以上の時間を掛け最高の味を求めてきました。

ビールに混ぜても良し、そのまま飲んでも最高の一杯を追い求め続けました。

市販ではほとんど見られない12gのコーヒー豆の量にこだわり開発を進めたり、焙煎に力を入れることで驚きの美味しさにたどり着いたデカフェコーヒーなど、クレイジーの名の通りこだわりにこだわり抜いたコーヒー豆商品となっています。手前味噌ながら「コーヒー作品」と呼びたいくらいです。


それだけこだわったコーヒー豆でしたし、売り方についてもクレイジータンクとひびのひびブランドは独自の販売哲学を構築しました。それは

「売れることは目的の一つであり、伝えることが最大の目的。そしてなるべく買ってくださった方々一人一人の居場所となるような商品を目指したい」


これは商品開発にこだわったことで時間がかかったから、ということもそうですが、ただ売れれば良いというビジネスに限界がくると考えていたからです。


皆様はどんなコーヒーだったら買おうと思いますか?コーヒーだけでなく、何かを買う時、特に日常的に必要な物以外で何かを買う時、どんなことを軸に物を選んでいますか?さらにそれを継続的に買おうと思う物はどんな商品ですか?


作れば売れる時代は確かにありました。例えば陶芸の産地にいった時、バブル期を知っている職人さんから"ドンドン作ろう"を合言葉に陶器を作っていた時代があると聞いたことがあります。でも今はそんな時代ではありません。むしろ物が売れない時代。ではどうやって継続的に買ってもらえるような関係性を作るのか。

...そう、まさに関係性を作ることこそ、継続的な購買に繋がるのです。


だから売れれば良い、例えば目の前にあるお金に飛びついても、エンドユーザーとの継続的な関係性は生まれにくいのです。ただ消費されて終わってしまうのです。


-だからこそクレイジータンクが実際にやっていたこと-


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