見出し画像

転職意欲が高くないときにカジュアル面談を受けた結果、転職することになった話

めちゃ仕事楽しかったんですが転職します

突然ですが、10月末をもって2年間お世話になったファインディを退職することになりました。現職で働く選択肢を十分な可能性として残しながら、情報収集目的でカジュアル面談を受けたのですが、それを「現職並行型転職活動」と名付けました。

今回はよくある退職エントリのような形式ではなく、DR(ダイレクトリクルーティング)をはじめとした採用サービスがもっと活性化してほしいという想いを込めて、仕事が楽しくて転職意欲も高くなかった中で転職することを決めた背景や経緯の部分、現職並行型転職活動をするメリットなどを書き綴ってみます。

下記のような方に向けてこの記事が参考になれば幸いです。

  • 今は転職を考えていないが自分の市場価値が気になる人

  • カジュアル面談で得られるメリットを知らない人

  • スカウトメールの送付担当などDRサービスを運用する人

ファインディでの仕事は楽しかった!

僕がやっていた仕事をやりがいなどに触れながら簡単に紹介します。
ファインディでは『エンジニア転職マーケットレポート(※閲覧にはFindyへの登録/ログインが必要)』をはじめとした調査の企画・制作を担当していたことや、その各種調査結果をもとにconnpassのキャリアイベントを複数回企画・登壇していたこともあり、エンジニア採用界隈の方であればどこかで僕の顔と名前を見かけたことがあるのではないでしょうか?(あまり有名ではないと思いますがw)

▲エンジニア採用に関する調査レポートやキャリアイベント等でちょくちょく登場していました

上記の業務について、カスタマーサクセスの現場経験を活かして「エンジニア採用界隈の方にとってニーズのある情報を提供するには?」を考えたり、エンジニアの皆さんが転職を考える際に「どんな情報があれば納得のいくキャリアを選択するための良い判断材料となるか?」を考えたりすることは、エンジニア転職市場全体を活性化する後押しができる気がして、毎回調査の設問を考えることが難しくもあり楽しくもありました。

また、それらの設問を盛り込んだ調査結果から非常に興味深い示唆を得て、更に次の調査へと活かす…という仮説と検証のサイクルを回すことに非常にやりがいを感じていて、この仕事に向いているとさえ感じていました。

Findyのカスタマーサクセス業務においては、マーケットレポートを日常的に活用いただいており、下記のような嬉しい声をカスタマーサクセスのみんなから聞いています。

  • 「エンジニア採用のプロセスやフロー変更の提案をデータドリブンにできるようになって企業への説得力が増した!」

  • 「普段はMTGに出席しない重要な決裁者が興味を持ってくれるので、トップアプローチの機会創出に役立っている!」 など他多数

また、エンジニアの皆さんのキャリアサポートをしているユーザーサクセスが、面談で利用する資料の中にもマーケットレポートの調査データを活用しており、面談したエンジニアの方からも「市場感を把握できて参考になった」というような嬉しいお声も多く共有してもらえました。

採用企業にとっても、転職を考えるエンジニアにとっても、自社の社員にとっても「三方ヨシ!」で、やりがいたっぷりな仕事が僕は好きでしたし、ある程度評価もいただいていましたし、ファインディのみんなも好きだったので、転職なんて全然考えていませんでした。

...というフラグが立ったところで(笑)「じゃあなんで転職を決めたのか?」について触れていきますね。

きっかけは1通のスカウトメール

僕自身が中途採用領域でキャリアを築いてきたこともあり、DRサービスに関する勉強を主な目的として、転職意欲に関係なくあらゆるスカウトサービスに登録し、定期的にプロフィールを更新して常にスカウトを受け取っています。(毎週あらゆるサービスから十数通のスカウトが届くのですが、プロフィールを更新するたびに届く求人の毛色や年収レンジに変化が見られて面白いので定期的なプロフ更新をオススメします。)

今回カジュアル面談を受けるきっかけとなったのは、ハイクラス求人を巷にPRしている某転職サービス(念のため補足すると「高収入〜♪」を謳った軽快な音楽と共にトラックが街を駆け抜けていく『バ●ラ』ではない)経由でもらった1通のスカウトメールでした。

下記に実際のスカウトサービス上での企業とのやりとりをご紹介します。

▲実際のスカウトサービス上での企業とのやりとり(伏せるところは伏せています)

僕自身「現在、転職意欲がそこまで高いわけではなく返信するか迷っていた」という旨のメッセージを送付しており、企業からも「転職意欲に関わらず、今後のキャリアの選択肢の一つとして検討いただければ嬉しい、カジュアルな面談です」というメッセージが返ってきています。

そうです。転職意欲が高くなくてもカジュアル面談って受けていいんです!(下記にも記載しますが、企業側はあくまでも採用目的でカジュアル面談を実施しているので、転職意欲が高い方だけと面談している企業も多いです。 採用難易度の高い職種ほど、転職意欲がない方でもとりあえず会ってみるという風になりやすい傾向があります。)

転職意欲がないときにカジュアル面談を受ける意味

僕が調査した『エンジニアの転職における年収とスキル・職種の相関に関するアンケート調査(2023年11月調査)』の中で、転職意欲がないときにカジュアル面談を受けることで得られるプラスの体験についてまとめたものがあります。(下記画像)

2022年11月Findy調査「転職を考えていないときにカジュアル面談を受けて得られるプラスの体験」

こちらの調査対象はエンジニアに限定したものでしたが、ビジネスサイドに置き換えても「知見が広がる、刺激を受けられる」「自分の市場価値を把握できる」「今後の転職活動の準備のため」という得られるメリットに関しては同様のことが言えるのではないかと思います。僕自身も「自分の現在のスキルやできることに対して、市場価値(≒年収)は適正か?」「エンジニア採用領域において共通の課題はないか?何か自身の業務のヒントとなるような情報は得られないか?」などの思惑があり、転職意欲は高くなかったもののカジュアル面談を受けることにしました。

ありがたいことに、カジュアル面談から事業責任者や執行役員、規模の小さな会社ではCEOが自ら面談に出てきて話をしてくれる企業も一部あります。営業をやったことがある人ならわかると思いますが、話したくてもなかなか簡単には出会うことができないレイヤーの人たちです。(※そういうレイヤーの人に会えるからという理由で、営業活動目的でカジュアル面談を悪用することは絶対にやめてください)

もちろん、そういうレイヤーの人がカジュアル面談に出てきてくれるのは先述の通り"採用のため"です。カジュアル面談は表向きには選考フローではないものの、採用企業にとっては「面談で話して良いと思った人は是非選考に進んでほしい」という気持ちが必ずあるものです。ここは勘違いしてはいけません。なので、カジュアル面談を受ける側としては上記前提を理解した上で面談に臨む姿勢も大事です。

【参考】カジュアル面談を受ける前に事前に質問リストを企業に共有しておくとよい

僕が過去にカジュアル面談に関するイベントを企画・運営した時の話ですが、カジュアル面談は事前準備をしておくと企業側と候補者側のお互いにとって有意義な時間になるので、ぜひやってみてください。(僕は10問ほど企業に事前に送って、面談の場で全部回答してもらいました)

カジュアル面談を受けた結果

実は、カジュアル面談を受けてすぐは「選考に進みます!」と返事をしませんでした。というのも、タイトルから何度も書いてあるとおり転職意欲が高くなかったからです。企業側からも「もし選考に進まない場合でも同じ領域でご活躍されているので、ぜひ定期的な情報交換をしたいです!」と言っていただけたので、その場ではSNSを相互フォローするまでに留まりました。

カジュアル面談で聞いた情報をもとに、現職でやれること、自分がやりたいこと、自分ができること、1,3,5年後に自分がどうなっていたいか?転職したら実現できるのか?…etc を考えに考え、めちゃくちゃ悩んでいました。

悩んだ結果、「まだ内定もらったわけじゃないのに悩んでるの馬鹿馬鹿しいな?」と思って、とりあえず選考を受けさせてもらおうと思い、SNSのDMで選考を受けたい旨をお伝えしました。カジュアル面談を受けてから約1週間が経った日のことでした。

結果、選考もトントン拍子で進み、カジュアル面談から約1ヶ月後には内定をいただきました。内定までのスピード感としてはおそらく早い部類に入るので期間はあくまでも参考程度に。

そこからは「こういうオファーをもらっており、ぶっちゃけ転職するかしないか五分五分で悩んでいる」と上司に話しました。ファインディに残った場合どういう選択肢があるのかという判断材料をもらい、自分が納得のいく決断をするために最大限の手助けをしていただきました。この判断材料をもらえたことで、自分の選択により自信を持つことができたように感じます。転職の相談を現職の上司にすることにより不遇な扱いを受ける職場もある中で、このようなサポートをいただけたことに本当に感謝です。現職並行型の転職活動をする場合、社内(特に上司や経営陣)にこのあたりの理解があることが前提条件にあると思います。

結果、自分のキャリアや現在の家庭状況などを総合的に判断して、良いと確信を持てたので転職を決めました。

今後何をするのか

これについてはまたの機会に詳しくご紹介できればと思いますが、引き続きエンジニア採用の領域にいます!(元Findyとしては個人的にFindyに肩入れをしたい立場ですが、)冒頭でも書いたように「エンジニア採用領域全体の成長に貢献したい」と思っておりますので、フラットな立場で判断・行動するつもりです。もちろん、お仕事をいただければ副業などでお手伝いすることも可能ですので、ぜひエンジニア採用領域における調査分析やウェビナー・勉強会、記事執筆など、企画段階から請け負います!DMでも何でもお気軽にご相談ください。

X(Twitter)はこちらから

もちろん、すでにお知り合いの方も、お仕事に限らず情報交換目的などでぜひ食事でも飲みでも行きましょう。

最後に、Findyのユーザーサクセス面談はいいぞ

もうFindyの中の人ではないのですが、キャリアについて些細なことでも悩みがあるエンジニアの皆さんは、ぜひ一度Findyの『ユーザーサクセス面談』を受けてみることをオススメします。複数の類似転職サービスが鎬を削っている現状のエンジニア転職市場において、Findyを利用する価値はこれだといっても過言ではないと個人的に思っています。

「紹介側の都合で選んだ求人ばかりを応募するように言ってくるんじゃ…?」とエージェントにマイナスイメージをお持ちの方こそ、そのギャップの違いを体験していただきたいです。

カジュアル面談同様、ユーザーサクセス面談を受けるにあたっても転職意欲の有無はあまり関係ありません。自分の中でも全くまとまっていない状態での壁打ち、今後のキャリアについての相談、キャリアビジョンの整理や棚卸し、市場トレンドを知りたい、もちろん転職の相談も受けています。ぜひエンジニアとして幸せなキャリアを描くための"サポートアイテム"のような感覚でお気軽にご利用ください。


この記事が参加している募集

#採用の仕事

2,163件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?