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なぜ仕事ができる人は、いつも余裕なのか

「お前は、何年社会人をしてるんだ! 仕事の進め方が全然わかっていない!」
「1から10まで教えてもらう歳か? もう俺がやるからいいよいいよ」
「こんなんでよくチームリーダーが務まるな」


当時のわたしは、チームリーダーになったばかり。
業務に追われる毎日で、仕事に忙殺されていました。

「毎日こんなに疲れるまで忙しくしてるのに、どうして成果が得られないんだろう、充実感が得られないんだろう……」

自分は、そこそこ仕事ができる方だと思っていました。
それなりに自信もあったのに、チームリーダーになってからというもの、今までのやり方が通用せず、まったく成果をあげることができませんでした。
上司も非常に厳しい人で、大勢の前で叱責されることもありました。

なんとか成果をあげたい!
そんな一心で毎日フラフラになるまで仕事をしていましたが、上司の評価は悪くなるばかり。
チームメンバーからも冷ややかな目で見られ、コミュニケーションもうまく取れていませんでした……。

何がダメなの?どうすればいいの?
考えても答えは出ません。
どんどん降ってくる仕事に身動きがとれない状態でした。

そんなとき、隣の部署の仕事ができる先輩にこんなことを言われたのです。

「がんばり方を間違えてるんじゃない?」

(えっ!?)

「目の前のことを全部完璧にやろうとすると、全部が中途半端になる。おれは全部やろうと思ってないよ、そもそも」

それを聞いたわたしは、頭をバットで殴られたようなショックを受けました。

(全部やらないってどういうことなの?)

「実は、おれもチームリーダーになった時、まさにそんな状態だったのよ。それが、この研修受けてから仕事の進め方が変わって……」

そう言って教えてくれたのが「インバスケットゲーム」だったのです。

インバスケットゲームとは、架空の物語の主人公になりきり、未処理の案件を処理していくビジネスゲームです(インバスケットとは「未処理の案件が入っている書類箱」)。
例えば、飲食チェーンの店長、家電量販店のエリアマネージャーなどさまざまな役職の主人公になりきり、限られた時間の中で与えられたミッションをクリアしていきます。

1時間で20案件を処理するのですが、

  • どの案件から処理したのか? 

  • なぜその案件を最初に処理したのか?

  • それぞれの案件に対して、誰にどのような指示をだしたのか?

といったことから、普段の仕事の進め方のくせが丸裸になり、ビジネスパーソンに必要なスキルがどのくらい発揮できているかが怖いくらいにあぶりだされるのです。

最も顕著に表れるのが「仕事の優先順位のつけ方のくせ」です。

  • 前から順番に案件を処理する人

  • 簡単にできるものから処理する人

  • 処理しようとする人

  • やること、やらないことのメリハリをつけて処理する人

このように、その人の普段の仕事の進め方のくせがでます。

普段、自分の仕事の仕方を客観視する機会はなかなか多くありませんが、まさにこのインバスケットゲームは「自分の仕事の進め方がどんな状態かを見える化できるツール」なのです。

先輩のように「仕事ができる人がいつも余裕」なのには、いくつか理由がありますが、その1つが「優先順位のつけ方」です。

  1. 全部やろうとしない

  2. やること、やらないことのメリハリをつける

その先輩が大事にしていることは、このたった2つでした。

仕事は、全部並列ではありません。
大事な仕事もあれば、そうでない仕事もあります。
にもかかわらずわたしは、すべてを完璧にやろうとするあまり、すべてが中途半端になっていました。

パレートの法則というのをご存知でしょうか?

別名、20対80の法則とも呼ばれています。
構成要素を順に並べた場合、20%の大切な要素が、全体の80%に影響しているという法則です。
普段の仕事において、大切な20%の仕事に時間をかけることで、残りの80%に影響するような大きな成果につながります。しかし残念ながら、残りの大切ではない80%に時間をかけていても、なかなか思ったような成果につながりません。
つまり、何にどれくらい時間をかけるかによって、その後の成果が変わってくるのです。

これは、インバスケットゲームに参加して、わたしが得られた大きな気づきでした。

それからわたしは、このインバスケットゲームにハマり「少しでも多くの人にこのインバスケットゲームを広めたい!」という想いで、今では講師として研修に登壇しています。(優先順位のつけ方を見直した結果、いろいことにチャレンジできる時間ができました)

・最近、仕事が忙しいわりに成果がでない
・仕事に忙殺されて、プライベートの時間が犠牲になっている
・今後、リーダー・マネージャーを目指す際に、時間管理の仕方を身に着けたい
という方は、少し想像してみてください。

  • 目まぐるしく過ぎていく毎日の慌ただしさが消え、落ち着いた日々が戻ってきた

  • あれだけそわそわしていた心や体も、すうっと力が抜けるようにリラックスした雰囲気に包まれている

  • がんばらないのに、思ったような成果が得られている

そんな日々がやってきたら、どんな未来が待っているでしょうか?

インバスケットゲームに参加することで、自分の仕事の優先順位のつけ方のくせがわかり、成果が出やすいプロセスが身につきます。

もう、がんばらなくていいんです。

ぜひ、1度インバスケットゲームにチャレンジしてみませんか?
きっと、あなたのお役に立てるはずです。

研修の中では、大切な20%をどのように選べばいいか、といった具体的な優先順位のつけ方をお伝えしています。

【ゲームで学ぶ】ダメリーダーの人生を変えた究極の仕事効率化術!


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