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“出川イングリッシュ”は至高。

©2021 TAKEDA Miwa

英語を話せるようになるために、文法は

A. いる
B. いらない

あなたはどっち派?

結論から言ってしまえば、私は「いるに決まってんだろ!」派ですw でも、「文法はいらない」と言ってしまう人の気持ちもわかるし、なぜ「文法はいらない」という言説が後を絶たないのかも、わかります。

「いらない」と言っている人は、なぜそう言うのか。それに対する答えと、文法を勉強するとよい理由、またどうやって文法を勉強したらよいのか、ひとつずつ整理して書いていきたいと思います。

まずひとつめの理由。“出川イングリッシュ” は、至高なのです。


出川イングリッシュ

出川イングリッシュとは、バラエティ番組がお好きなみなさんはご存知の、出川哲郎さんが話す英語のことです。デタラメな英単語を並べたり、独自の表現でお茶の間を笑わせている出川哲郎さんの英語ですが、「出川イングリッシュ」でググると、実は出川さんをほめちぎる記事ばかり。

やはり実際に英語を使ってコミュニケーションをとっている人、使える英語を教える人にとって、出川さんのコミュニケーション術はすばらしいとしか言いようがない。

まずは大きな声。あのよく通る声で「ハ~イ!」といわれて振り向かない人はいません。あの大きな声が、私はうらやましくてしかたありません。

そして、にこやかで堂々とした態度。これがなかなかむずかしい。

英語が通じなかったときに、照れかくしや場をなごませようとして、ただニコニコしてしまう人は多いですね。しかし、これは逆効果であることが多いのが本当のところ。笑うところでない場面で笑ってしまうと、「なにニヤニヤしてるんだ?」と不快感を与えてしまうことも。

実は、ニコニコするだけではなく、堂々とした態度を保ち続けることが、大切なんですね。間違えても、通じなくても、まったくひるむことなく、自分の言いたいことを次々に言っていく出川さん。にこやかでありながらストレートな態度が、英語でコミュニケーションをとるときには、とてもいい方に働きます。

英語で話すときの基本的な心構えとして、出川さんの態度は完璧✨です。私もいつも、特にちょっと気おくれしてしまいそうなときなどは出川スマイルを思い出し、出川イングリッシュの精神で話すぞ! と気合いを入れます。

ほんとうに、見習っていきたいですね!


「だから文法はいらない」?

問題はここからです。

出川式コミュニケーション最高! 最強! 文法なんか勉強しなくても、ちゃんとコミュニケーションはとれる! だから、文法なんか必要ないでしょ。

はい。まったくその通りですね。ですから、そう思う人は、勉強しなければよいのではないでしょうか。

これは、本当に、いじわるや皮肉で言っているのではありません。本当に、文法なんて必要ない、という人は、この世に大勢いると思うのです。外国人と知り合って、友だちになり、楽しい時間を過ごす。食べたものや、見た映画や、好きな音楽について話すのに、本当に文法が必要でしょうか。

「文法なんて必要ないよ」という人の多くは、本当に、文法を必要としていないのだと思います。ですから、文法なんていらないよ、という人がいたときに、目くじらを立てたりはしません。文法なんてわからなくても、コミュニケーションには一切困らないことは、出川さんが証明してくれていますからね。

でも、“話せるようになるために” 文法はいらない、となると、少々話は違ってきます。“コミュニケーションのために” 文法はいらない。それはそうでしょう。

でも、英語という言語をきちんと理解して、正しく話せるようになりたい。そう思ったときには、本当に当然のことなんですが、文法は必要なのです。


「文法はいらない」が後を絶たない理由 その1

まずはっきりさせておきたいのは、「コミュニケーションをとるために文法はいらない」と言っている人たちはいて、それは事実だと考えてよいと思います。本当に、いらないんですよね。

問題は、「コミュニケーションをとる」のレベルですね。友だちと楽しく話すために、ちょっと旅行をするのに、日々暮らしていくのに、文法はでたらめでもだいじょうぶ。

でも、ビジネスを成功させたいとか、ニュースをきちんと理解してそれについて解説したり、人と意見交換をしたいとか、留学して学位を取りたいとか、そういった目標があるときには、もちろん文法なしでなど、通るはずがありません。

ただ友だちと話すだけでも、きちんとした英語で会話したい、という人も、中にはいるでしょう。

そういった人たちにとって、文法はなくてはならないツールです。

「文法はいらない」派がいつだっていなくならないのは、本当にいらない人もいるから。でも、その人とは英語を話す目的が違うのならば、“あなたにとって文法が必要ない” とはいえません。これが何よりも大事な点なのではないでしょうか。

私は「文法はいらない」派の人を説得して、いやいや文法勉強したほうがいいよ! などという気は毛頭ありません。でも、そういう「文法いらない」派の人たちの声に押されて、きちんと話したいという気持ちがあるにもかかわらず、なんとなく、「文法は勉強しなくてもだいじょうぶかな?」と思ってしまう人が後を絶たない。これを、阻止したい

あなたが英語を勉強する目的は、なんですか? そのために、しっかりと文法的に正しい文で話す必要がありますか? もしその答えが YES であるならば、周りの声に惑わされず、しっかり文法の勉強をしてください

そして、このマガジンも、最後まで読んでくださいね。「文法はいらない」が後を絶たない理由 その2、そして、文法を勉強する意味、なにを目指して勉強すればよいか、お話ししていきます。



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