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“間違いを恐れるな”というけれど~英語学習をする上で絶対に知っておきたいこと~

©2021 TAKEDA Miwa

日本人が英語を話すとき、耳にタコができるほどよく言われることば。それは、

「間違いを恐れるな。」

本当にその通りですね! 間違いを恐れてモジモジしていては、永遠に英語が話せるようになることはありません。まして、英語圏の文化として、はっきりしない態度が好まれないということもあり、英語が上手でないからといってビクビクしてしまうのは、よけいに英語を通じにくくさせる原因になることもあります。

一方で、間違いを恐れず話し続けた結果、通じるようにはなっただけで英語力がアップするわけではなく、万年ブロークン。そんな人も、実はかなり多いのではないでしょうか。

もちろんそれで困るわけではない、コミュニケーションがとれることがいちばん大事、という方にとってはまったく問題はないでしょう。問題は、英語ができるようになりたい、ちゃんと話せるようになりたいと思っているのに、何が間違いで何が正しいかわからないまま話すはめになっている、という人たちです。

そういう方たちに、お伝えしたいしたいことがあります。それは、

“コミュニケーションをとるために話す” ことと “英語学習のために話す” ことを、きっちりと分けること!

です。このふたつをごっちゃにしているから、とても上達しにくいのです。

お友達と話すとき、楽しい会話がしたいだけなのに、文法を気にしてばかりいてもしかたありません。レストランで英語で注文するときに大切なのは、完璧な英語であることではありません。楽しみたいとき、通じさせることが必要なときには、細かいことは気にせずに、堂々と自分の言いたいことを言ってみる! これはとても大切なことです。

その一方で、それだけしていても上達しないのもまた事実。ですから、「練習のため」と割り切って、めんどうでもイチからきっちり、冠詞を忘れていないかな? 時制は正しくつけられているかな? と気にしながら話す場も、きちんと設けること。これなくして上達することはないのです。

私は、レッスンのときには必ず「a が抜けてますよ」「目的語が落ちてますね」「言いたい時制それですか?」というのをもう毎回毎回、しつこくしつこく、しつこく確認していきます、それはもうネチネチと。。

これがいやがられるかと思いきや、「冠詞を直してくれる先生なんて今までいませんでした」「ネイティブの先生だと全部スルーされてしまうのでありがたいです」という声ばかり。正解が知りたい、正しい英語で話したい、という思いがある方も、実はかなり多いのですね。

「間違いを恐れるな。」

本当に大切なことばだと思います。でも、それだけではダメなんです。

「間違いを放置するな!」

これが、私からみなさんに贈ることばです。きちんとした英語が話せるようになりたいみなさん、いっしょにがんばっていきましょう✊✨



次回は「“ネイティブはこう言った” の誤謬」というタイトルでお話ししたいと思います。

「ネイティブはこう言っているからこれが正しい」とか「教科書にはこう書いてあるのにネイティブはこう言った」という混乱が、後を絶ちませんね。このことについてどう考えたらよいのか、考え方と心構えをわかりやすく解説します。



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