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インクとケント氏 小説編

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まだ推敲が終わっていない、途中だけれど、見本として。ボクはこういうものを書いている証として。 過去に書いた4本の短編は、有料マガジンへ移しました。
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2016年10月の記事一覧

マスケラを狩る者〈第七章〉狩り

その瞬間、背筋に悪寒が走った。
なんだ……?いや……俺は知っている。
忘れられるはずがないじゃないか。
俺をずっとあの時に縛りつける忌々しい記憶が蘇ってくる。
 
この冷気……あの時あの豪で……
そうだ!
鈴井がマスケラになったときに感じた空気そのものだ。

「高梨公平!その女はマスケラです!」
「ますけらますけら」
「き、きさんが殺したんか!?」 
伊堂寺さんが銃を向ける。
女は動じる様子もなく

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