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入院中のキズナ

朝起きた時から考えていたことだけれど、同室者の皆さんが本当に心強い。
というかまじで支えになってると実感した。
なにをするでもない、いてくれるだけでいい。
入院当初はこんなに同室者の人と近しくなれるなんて思ってもなかった。
勝手に思ってるだけかもしれないけど。

同室者のNさんは、毎回このブログを推敲してくれてミスなどを見てくれている。
それと一緒にいつも温かい言葉をくれて、それがどれだけ励みになって活力になってるか…
本当に有難くて感謝しかない。
高次脳機能障害になってから推敲というのが本当に難しくなった。
ミスや誤字などを探せない。
かなり致命的だけど、自分の苦手なことや難しいことなんかは、人の助けを借りればいいってことを学んだ。
今までは全部自分で担っていたと思う。

斜め向かいのMさんは、同い年ってこともあって、気軽に話せる存在。
仕事は元々リハビリの仕事だから介護と似ていて、話がよく合う。
って勝手に思ってるけど、やっぱり気になるのは、あちらがどうかは分からない。
この爺さん婆さんばかりのフロアで同い年と言うのは、とても大きな存在である。
夜の寝る前にオセロをしたり、短い時間のなかでも色々と話してくれた。
今は職場とのやり取りで、かなり頭を抱えているらしい。
無事に話が収集着くことを本当に心から願っている。

本当に病室には恵まれたと思う。
一番最初が散々なところだったから尚更そう感じるんだと思う。
一番最初のところはとにかく落ち着かなかった。
同室者の一人は毎回通るごとにチラチラとみてくるし、向かいの人は家族と毎回喧嘩?してるし。
さすがに部屋を変えて貰ったけど、その先では横隣の人は、食後に毎度入歯をカチカチならすという苦行。

他にも腹立たしいポイントはあった。
高次脳機能障害のなか、よく耐えたなって思う。
怒りっぽいところも相まって、もう寸前のところまで来ていた。
そんなとき同室者に同意見の人がいるだけで落ち着いたし、話すだけでストレスも飛んでいくくらい人と話すって大事だなって思った。

色んな人に助けてもらってるなぁと改めて深く思える。
主治医や担当の先生、この病院に入院してる人や外来でくるあのおばちゃん、僕のことを色んな面で支えてくれる周りの人たち。
みんなに本当に感謝してるし、まだ病気がちゃんと分かってなくて実感できずにいて本当にごめんなさいって思う。
でもそれがあったお陰で今の自分があるんだと思える。

まだまだ何が大変なのかとか理解できてなくて一人で突っ走ろうとする傾向があるけども、なんとかこれからはやっていくから安心してくれって思う。
僕はこうして何かにぶつからないと気づけない生き方しかできない不器用だ。
でもそんなのじゃ間に合わない時もあると思うから、少しづつ改善しようと思ってる。
前は、こんなの思えないでいたなぁ…
というか、気付けないでいたのほうが正しいかもしれない。

まだ退院してないけどフライングで感極まった。
本当にみんな支えてくれてありがとうって心から一人ひとりに思う。
やっとこういう気持ちになれる。 
病気の影響なのか、元の性格の悪さなのか、どっちかは分からないが、今までそういう気持ちになれなかった。
これを文字じゃなくて言葉で、一人ひとりに直接伝えられるだけの口があればな…と切実に感じる。
こんなに行動したいって衝動に駆られるのも、感情が湧き上がりやすくて、セーブができない高次脳機能障害の影響かな。

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