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自分好みの印刷物にするには?(1)

…プリプレス編

自分好みの印刷物に仕上げるには…
皆さんはどの様にされていますか?

印刷現場での調整方法は、以前に簡単ですが公開していますので気になる方は遡って見ていただけると嬉しいです。

オフセット印刷のプリプレス工程を簡単に説明すると
Design → 入稿 → ①DATA Check②画像確認(補正・修正)
③面付け・ページネーション④演算 ⑤印刷版出力 → ⑤印刷
Designと入稿は、デザイナーやクライアント行うことを前提とします。
印刷会社では①〜⑤の工程をプリプレス(製版・刷版とも)と言います。ちなみに、⑥はプレス(印刷)。
また、印刷所では基本文章確認(校閲)は行なっていませんのでご注意を!

まずは、①〜⑤の工程を簡単に説明します。

①DATA Check
 入稿されたデータを、その名の通り印刷に適したデータか確認します。
確認内容は、fontがアウトライン変換されているか、画像リンクが適正かなど、
PDFや出力ゲラと相違がないかなどを確認します。(完全データ入稿の場合はしないところもあるので注意!)

②画像確認
 1)画像やイラストの解像度を確認。一般には175線の印刷では350dpiとされています。webからダウンロードした画像やイラスト(著作権や肖像権があるので注意)は72dpiとか144dpiですので画像が荒く印刷されます。
 2)画像の切り抜きや塗り足し確認。
 3)色調の補正(補正料金が必要になります)

③面付け・ページネーション
 チラシや冊子の場合、印刷面ごとにレイアウトする必要があります。

④演算
 印刷版を出力するために専用のソフトを使って出力データに置き換えます。

⑤印刷版出力
 現在多く使われているのは、CTP(Computer To Print)です。演算後のデータを直接印刷版にレーザーで焼き付けます。私が印刷を始めた時は、印刷版の上にポジフィルムを被せ紫外線で露光して作成してました。


さて、色が合わない時どうする?でも書きましたが、
印刷中にどうしても希望の色味にならないって事ありますよね。
原因は印刷会社によって網点のDG(ドットゲイン)が違うためか、元画像の処理の仕方が悪いかで起こります。インキの盛り量で調整できる場合とできない場合があると書きました(たぶん…)

インキ盛り量で調整できない場合は、
印刷版の再出力をしなくてはならないのです!
②〜⑤をもう一度作業するんです!

印刷会社が避けたがる理由がわかってもらえましたか?
再出力にかかる時間は、早いところで30分前後、時間のかかるところで1時間弱なんで平均40分と考えて下さい。

でも、

約1時間あれば1〜3件の印刷物が刷り終わるので、印刷会社とよく相談してから決めて下さい!最悪、後回しになんてこともあるので…

印刷所とのコミュニケーションをとりながら頑張って下さい!
ご要望であれば、お手伝いさせていただきます!

あー!!!
ついに、当店のHPができました!!
コーポレートカラーのオレンジを使って作っていただきました!
シンプルでどこかあったかい感じに仕上がってます。
製作者曰く、「みんなが集まるようにカッコ可愛いデザインにした」そうです!
よければ、見て下さい!



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