本とチャリと音楽と ~チャリ旅 15日目~
こんにちは、チャリ旅第2章の最終日になりました。今日の目標地が、チャリ旅第2章(大阪 → 博多)のゴールの博多です。いよいよここまで来たか、という感じです。ただ、昨日宿泊していた宇部から博多まで130km以上あるので、本日が史上最長のライドになりそうでした。とりあえず、ホテルの朝食バイキングを食べて、まずは長府に向けて出発しました。
サイクリング中は地図アプリのナビ機能を見ながら進んでいくのですが、この度の最初はGoogle Mapを使っていたものの、なぜか途中から自転車用の経路が検索できなくなり、iPhoneのマップアプリを使っていました。使い始めて気がつきましたが、iPhoneのマップアプリは坂道を避ける経路を検索してくれるので、実はGoogle Mapよりも優れていました。
しかし、そのiPhoneのマップアプリも坂道の詳細情報を教えてくれなかったり、時々遠回りをさせられることもあるので、微妙だなぁ、と思っていたところ、Navitimeの自転車用アプリを発見しました。正直最初は、GoogleやAppleに日本のナビアプリは勝てないだろうなと思い、使ってみたのですが、結論、Navitimeが一番良いと感じるようになりました。Navitimeの良さは、さまざまな条件を加味した経路検索ができるところと、謎に遠回りさせられることがないというところと、坂道の詳細情報を見ることができることです。僕がよく使う検索条件は、「推奨ルート」と「坂道少ないルート」です。「坂道少ないルート」は、坂道を極限まで排除してくれる割に、距離もそこまで遠くならないような経路を表示してくれるため、大変ありがたいです。また、坂道の詳細情報は、何キロ地点でどのくらいの傾斜の坂道があるかを表示してくれるという機能ですが、何となく覚悟を決めやすいので僕は重宝しています。
ということで、Navitimeアプリを使いながら長府を目指しました。昨日の記事にも書きましたが、少しの坂道なら、「越えてやろうじゃん」っていうマインドになっている僕なので、ルートは「推奨ルート」で行きました。やはり、坂道がちょこちょこあって、普通に足が破裂しそうになる坂もあったのですが、走破して長府につき、例のごとくコメダ珈琲に吸い込まれました。
さて、コメダ珈琲をあとにして、次に向かうは、北九州の小倉駅です。ついに九州です。下関の関門トンネルによって歩行者や自転車も下関から北九州に渡れるので、そちらを利用します。距離的には小倉まで24kmとかなので、ちょっと日和っているのですが、小倉より向こうへ行くとむしろ小休止できる場所がなさそうだったので、小倉をゴールにすることにしました。
ほぼ平坦なのでスイスイ進み、割とすぐに関門トンネルに到着しました。本州と九州を繋ぐトンネルとのことで、すごく厳かなものなのかと想像していたら、あっさりひっそり登場しました。唯一あったものとしては、壇ノ浦の戦いを表現した、源義経と平知盛の像でした。そういえば、平家が討たれたのは、山口県でしたね。到着してから気がつきました。
地下に降りる前に自転車の場合は20円を箱の中に入れる必要があったので、入れてエレベータへ地下へ。当たり前ですが、関門海峡の下を通るトンネルなので、結構地下深くまで降りたっぽいです(B6~7相当?大江戸線よりも下)。地図で見るとわかるのですが、関門トンネルは意外と短く、1kmくらいで、中では自転車に乗れないので、押して歩いて進みました。トンネルの中は特に面白いスポットはなく、ただひたすらにまっすぐ進むだけでした。関門トンネルはどうやら日本で一番最初に作られた海底トンネルらしいですね。あと、国道2号線らしいです。
1km進んで、門司港側に辿り着きました。エレベーターに乗って地上に出たら何か感動する光景があるのか、と思いましたが、特にそのような設計はなく、海の向こうに山口県が見えるだけでした。逆に、何でも観光スポット化してしまう今の世の中では、こういう簡素な場所はそれはそれで良いですね。
そこから10km海沿いをチャリで漕いで、小倉駅へ到着しました。小倉にもお城があるので、ちょっと寄りました。結構都心部に城が聳え立っていて、日常に溶け込んでいる様子でした。中には入っていないですが、天守閣が撮影しやすくて、ランドマークとして良い感じでした。
小倉で少し休憩して、いよいよ最終目的地の博多に向けて出発しました。小倉から博多までは、なんと78km(笑)。1ライドでダントツの最長です。良い感じの中継点が地図上で見つからなかったので、行けたらそのまま頑張る、苦しかったら途中のコンビニかなんかで少し休憩しよう、という心算でスタートしました。海沿いをひたすら行く経路なので、アップダウンはほぼほぼない感じでした。
10kmくらい進んだ時点で、実際には存在しない海の上の道を進むように地図アプリが示している場所がありました。どこを探してもそのような道はなく、大きい橋やトンネルはあるのですが、明示的に自転車は入場できない、と書いてあり、どういうことだろうと不思議でした。そこは若戸大橋が架かっている場所で、北九州市の戸畑区と若松区を繋いでいる橋でした。どうしても歩行者用の橋が見当たらなかったので、ネットで調べると、なんと船に自転車を乗せて向こう岸へ渡るの記事が出てきました。まさかここに来ていきなり船に乗ることになるとは思わなかったので、盲点でした。
そのルートを避けることもできたのですが、それを避けるとアップダウンが激しい経路になるのと、折角なら思い出作りとして船に乗るのもありかな、という気持ちから乗ることに。と言っても3分くらいの乗船なので全然大したことはないのですが、この旅においては唯一の体験でしたね。楽しかったです。
そのまま、向こう岸まで渡って、チャリ旅再開。途中からひたすら海沿いのサイクリングロードを進みました。夕焼けが綺麗でたまらなかったですね。ラスト33kmになったところで、宗像市の道の駅が見えたので、丁度半分すぎたところだったので、休憩しました。スプライトを一気飲みして、ちょっとベンチで休憩して、また再開しました。帰り際にサイクリングイベントを開催する方に話しかけられて、宗像市あたりでサイクリングイベントするんですよ、と言われたのですが、僕は関東の人間なので、申し訳ないと思いながら、参加はお断りしました。
その後、エネルギー切れを感じてコンビニに寄ったりしながら、また海沿いを漕いでいました。途中でまた夕焼けが綺麗すぎたので写真を撮りました。神様が降臨しそうな雰囲気で幻想的でした。この度では、何度も夕方の海の幻想さを感じることができて、海がすごく好きになりました。
そのまま足に疲労を感じながらも、何とか福岡市内の市街地へ。道が広く、また綺麗なマンションなども立ち並んでいて、福岡市内に住むのも良いなぁ、という気持ちになりました。ラスト3kmになったところで、この旅最後にふさわしい、kokua(スガシカオのバンド)の『progress』を流しました。皆さんご存知の通り、この曲は『プロフェッショナル ~仕事の流儀~』で流れる曲です。僕のチャリ旅は全然自己満足でやっているだけなのですが、最後は悦に浸るために、progressを流しました。最大級にエモくなれました(笑)。やはりいざとなったらprogressを流すと、締め感が出て良いですね。皆さんも試してみてください。
そんなこんなで博多駅へ到着し、駅構内で夜ご飯を食べました。この旅で初めて、ビールを飲みました。喉乾いていたので、最高でしたね。染み渡りました。あとは、おつまみや蕎麦を頼み、喰らいました。美味しかったです。飲み屋で周りの博多弁も堪能しようと思ったのですが、あんまりそれっぽい博多弁を聞けず残念でした。
腹ごしらえも終わって、銭湯に行きました。この度のすべての疲れを癒せました。宿はナインアワーズ中洲川端店で、カプセルホテルですが、近未来的な内装で興奮しました。ゆっくり休もうと思います。
このチャリ旅は一旦博多で終わりになります。明日は、輪行で新幹線に乗り、大阪に戻る予定です。今日1日のライドは140.8kmで、大阪から博多までの総ライド距離は743.2kmでした。とても長かったのですが、箱根山とは比べものにならないほど楽な旅で、非常に楽しかったです。
まだ、日本全国、全然チャリで巡れていないので、次は四国か北陸か東北か、また考えたいと思います。とりあえず疲れたので小休止です。ここまで読んでくださり誠にありがとうございました(明日もまた更新してるかもしれませんが)。
では、ここで終わります。
🚲
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?