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本とチャリと音楽と ~チャリ旅 7日目~

7日目。これまで、ホテルというホテル泊まってなかったりとか、選択するために早起きしたりとかで、ぐっすり十分に睡眠が取れいなかったこともあっってか、今日は熟睡して、起きたら8時過ぎになっていました。ちょっと寝過ぎたなぁ、と思ったのですが、ただ体の疲労がどんどん蓄積されていってる感もあったので、ここでリフレッシュできて良かったとも思いました。

ルートインには朝食バイキングがついていて、エネルギーが必要な僕には超ありがたいサービスだったのですが、9時までということを知らずに、ゆっくり出発準備をしてました。それに気がついたのが、8:45くらいで急いでバイキングへ。納豆ご飯と味噌汁とヨーグルトとベーコンとオレンジジュースを吸収して、無事エネルギー補給完了し、出発。

とりあえず、せっかく伊賀へ来たので、伊賀上野城へ行きました。ホテルから2kmくらいの距離でした。すぐついて、公園内へ入りました。人はほとんどいなくてのんびり歩いていたのですが、途中の石の階段のところで足を捻り、盛大にずっこけました。その際に膝をぶつけて、膝から出血。ほっとくと血がダラダラ垂れ流し状態になりそうだったので、誰もいなさそうなところで、一人で応急処置する羽目に。お茶で傷口を洗い(水を持っていなかった笑)、常備しているキズパワーパッドを両膝に貼り、何事もなかったかのように城の方へ向かいました。

伊賀上野城の場所にはどうやら、元々は平楽寺という大寺院があり、それを織田信長が焼き払った後に、豊臣秀吉の家臣の筒井定次が城を建てたようです。さらにその後、徳川家康が大阪城に対抗するために、築城の名手である藤堂高虎が改修をしましたが、大嵐で倒壊し、そのまま天守閣は再建されることがなかった、という歴史があるようです(1935年に復興された)。

この伊賀は、西(豊臣)と東(徳川)の間の位置として存在していて、豊臣家と徳川家のどちらにも利用されていた土地なのだと知りました。伊賀は忍者の里でも有名ですが、詳細は割愛しますが、山岳地帯が続くため山岳兵法という忍術の一つである戦い方を磨くことができる地だったらしいです。面白い土地ですね。

上野公園入り口付近
公園内から見た伊賀の街並み
伊賀上野城 天守閣

天守閣の中には入らず、そのまま公園内をぶらぶらして、出発しました。今日は大阪がゴールのため、まずは奈良駅を目指すことにしました。奈良駅までは45km。史上最長のロングライドのため、気合を入れてスタート。Google Map的にアップダウンも激しいのはなさそうでしたが、細かいアップダウンがたくさんありそうで、それはそれで大変そうだな、と感じていました。

漕いで行くと、やはり箱根山とは違うな、と感じました。箱根山はいわゆる山登りだったのですが、愛知→三重→奈良の経路では、確かに山岳地帯ではあるものの、山と山の間を抜けていく感じでした。山を抜けていった先の地にそれぞれ村やちょっと栄えた町があり、それがずっと続いていく様子でした。アップダウンが複数ボコボコあるのは確かにしんどいですが、下りで少し休んでまた登っての方が、僕的には継続して漕ぎやすく、ありがたい地形でした。この山岳地帯は三重と関西をつなぐ電車も走っているのですが、それも山間を抜けていくことができるからこそ、引くことができたのかな、と思いました。

途中で、京都府のみなみやましろの道の駅に寄りました。特に寄りたい理由はなかったのですが、道の駅の先の道が見るからに上り坂だったため、心が折れて、少し休んでいく気持ちになったので寄りました。その道の駅では、抹茶が推されていて、宇治?と思いながら買おうか迷いましたが、ライド中は甘いものというよりはさっぱりしたものを摂取したくなるので、買わずに、外で売ってたバナナスムージーを買いました。お店の人に、話しかけられ、チャリ旅していることなどを話しました。よく考えたら、旅先で話した唯一の人かもしれないです(笑)。コミュニケーション能力が高くないからなのか、誰とも全然話してなかったです。

みなみやましろの道の駅
バナナスムージー

ラスト7kmくらいでいよいよ山岳地帯を抜けて街に出ました。街を抜けても、奈良駅までは上り坂が続いていて、心が折れそうになりました。奈良って山なのだなぁと認識しました。ラスト2kmになるまで、なんだかんだ上り坂は続き、最後ようやく下りがおとずれ、そのまま奈良駅へゴール。 44.4km長かったです。JR奈良駅にはスタバがあるのですが、観光案内所に併設されていて、内装もお城の内部っぽくなっていて、綺麗で良かったです。

近鉄奈良駅
伊賀上野 → 奈良

奈良を出発して、今日のゴール大阪まで向かいました。距離はまたしても、43kmと40kmオーバーでした。奈良に着いたらすぐ大阪かと思っていたのですが、意外にも奈良と大阪が遠いことを知りました。Google Map上では下りと出ていたためそれだけは安心。

漕いで行くと、山間の道がまた登場しました。よくよく考えると奈良と大阪の間には生駒山があるのですね。忘れていました。ただ、伊賀→奈良ほどの距離や山の規模ではないため、さらっと通り抜けて、43kmもありましたが、特に大きな印象もなく、大阪の通天閣へ到着しました。

通天閣
ビリケンさん
奈良 → 通天閣

実は今まで書いて来なかったのですが、僕の出身地は大阪で、今も実家が大阪にあります。ですが、今まであまり難波や天王寺などに来たことがなく、20年弱大阪に住んでいながら、通天閣に来たのは今回が初めてでした。建物自体はもちろん、東京タワーとかスカイツリーの足元にも及ばないですが、やはりここにいる人たちも含めて通天閣の面白さなのだ、ということを実感しました。道ばだでホームレスなのかわからないおっちゃんたちが井戸端会議を開いていたり、若干無法地帯感がありましたが、謎の安心感を感じられました。

通天閣を堪能し、ちょっと疲れたので難波のスタバに来ました。難波と言えば、道頓堀のグリコ看板ですよね。こちらにも初めて来ました。観光客で溢れかえっていましたね。

道頓堀のグリコ看板

大阪に住んでいた頃は、梅田までしか基本は来ることがなく、それより南のエリアにはわざわざ繰り出さなかったので、難波がエリアとしてこれだけ広いものなのか、ということも改めて知りました。通天閣から難波まで2.5kmくらいありますが、その道すがらも街として賑わっていて、梅田とは違うコンセプトですけど、いい街だなぁ、と思いました。

思えば、僕がサイクリングにハマったのは、大学生時代からで、大学生時代は大阪にはいなかったため、大阪の街をチャリで堪能したことがなかったのです。なので、大阪の街を巡るのは今回初めてで、今まで点でイメージしていた、色々な地域が、つながっていく感覚があり、ものすごく楽しかったです。「この駅ってここにあるんだ」とか「この駅からこう進むとここに着くんだ」とか新たな発見があって良かったです。

難波で休んだあと、実家へ向かいました。20km程度だったので、最後のライドにはちょうど良かったです。地元付近になっても全然知らない道とかがたくさんあって、チャリで旅する旨みを最後にも感じました。そのまま到着して、東京から始まったこの旅も、7日目の今日で一区切りです。まずは大阪に到着することが目標でした。総計660kmのサイクリングでした。2日目の箱根山で、心が完全に折れたのですが、それも含めてすごく楽しくて、達成感のある旅でした。

また、2,3日大阪に滞在した後に、さらに西へ行こうかと考えています。より大変な旅になりそうですが、もうやめられないですね。楽しいので。

では、おしまいにします。

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