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「利他」と「するのサポート」でコミュニティ型のWell-beingを。

前回記事で紹介させてもらった「2030年 テクノロジーと生きる私たちのWell-being」という4回シリーズのWEBセミナーの第1回が終わりました。

もう少し具体例を混ぜた意見を言えば良かったなど多くの反省点はあるものの、一個人としては非常に多くの示唆を頂くことができました。技術と社会の関係、「ロバストなWell-being」など改めて書き残しておきたいことは沢山あるのですが、まず今回は「2030年のWell-being」に対して、「利他」と「するのサポート」というキーワードによって、自分の中ですっきりしたところがあったので、纏めておきたいと思います。
(当日の録画動画は後日公開予定です)

「Well-being」というキーワードに出会い、Well-beingとは何なのか?、これからのWell-beingとは?などを考え始めて1年ちょっとが経ちます。以下の書籍とか、石川善樹さんやドミニク・チェンさんへのインタビューなども通して、「わたしたちのWell-being」ということがこれからより重要になっていくんだろうなと思っていました。

一方で、「それってどうやって実現していくのか?」という点については、まだまだ自分の中で考えが至っていない状況でした。そんな中で迎えた今回のWEBセミナーの中で、モデレータの松島倫明さんからの「これからWell-beingで重要になってくることは?技術のあるべき姿は?」というような質問に対して、パネラーの一人である水口哲也さんから「利他」というキーワードが出ました。私もパネラーとして話しながらだったので、詳細はメモれていないのですが、確かに「利他」という視点で取り組み、技術が使われれば、それは「わたしたち」のWell-beingに繋がるなぁと思いました。

おそらくこの利他的というものは、日本的な思想が強いものです。もちろん、他の国にないわけではないですし、日本人のそれが近年薄くなっているようなシーンに遭遇することも増えてきました。それでも、総じていえば、やはり日本は「利他」という言葉と非常に相性が良い国だと思っています。もしかすると、利己と利他が両立しないシチュエーションでも利他を選択できる人が多いと言い換えることができるのかもしれません。

では、それだけで「わたしたち」のウェルビーイングは実現できるのか?技術的にはどういう視点で考えれば良いのか?ということをパネルの中では追加で発言させて頂きました。

「利他」という行為を実現するためには、思って終わりではなく、行為を行うアクティブ性を支援する必要があります。すなわち、「する」をサポートすることではないでしょうか。

これまでの技術はどうしてもマイナスをゼロにすることにフォーカスが当たります。困りごと、ペインを解決する。これはこれで大事なことです。ある意味、困ったことを助けてくれるという「される」をサポートするテクノロジーが活躍することが多かったのではないでしょうか?

それらに加えて、「する」ことをサポートできるようになれば、利他の精神の相まって、己は他と繋がる。他から己に返ってくることもあれば、場合よっては更に他の「他」へと繋がることもあるでしょう。このようにして、「わたし」のウェルビーイングは「わたしたち」のウェルビーイングへと進化し、最終的には循環型もしくはコミュニティのWell-beingが出来上がっていくのではないかと思うようになりました。

まだまだWEBパネルの勢いで書いているところもあるので、後で冷静に考え直すと、あぁー違ったとなるかもしれませんが、取り急ぎ、現在のメモとして。


なお、WEBセミナーは7/28、29と続きますので、是非お時間ある方はご参加ください。今回は全体像というか抽象度の高い議論が多かったのですが、次回以降は具体的なプロダクトも交えながら、極地建築家の村上さん、コネルの出村さん、ドバイ万博日本館を手掛ける永山さん、元Jリーガーの播戸さん、Well-beingの石川善樹さん、ユカイ工学の青木さん、インフォバーンの井登さん、まちの保育園で有名な松本さん、などなどに語って頂きます。

また来週~。

安藤健@takecando

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