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2022年度のロボティクス推進室の活動を振り返り。

22年度も多くの社内外の皆様のご支援、ご協力により、1年間を乗り切ることができました。

メンバーの活躍を知ってほしいっ!!

というわけで、2022年度の私たちロボティクス推進室の活動を紹介させてください!ちなみに21年度バージョンはこちら

※1:もちろん、オープン情報だけです
※2:もちろんですが、自部署以外の連携した取り組みも含みます
※3:漏れていたら、メンバーごめんなさい!!!

移動系のロボット

年度初めには、いわゆるフルリモート型といわれる形での配送ロボットが日本で初めて屋外の公道で実現されました。複数台の移動ロボットを同時に運用するための、横断歩道などでの自律移動技術の進化もありました。

その後、6月には、楽天様と連携した形で、西友様の商品を有料でつくばで配送するサービスを行ったり、大阪のうめきたエリアでは、イベント中にビールを売る実証も行いました。

そして、冬には東京駅前の丸の内仲通りで配送ロボットによるガチャや飲食物の提供ができました。技術的には、石畳の路面、GPSが受信できない高層ビル群の中、クリスマスシーズンの人通りなどチャレンジングな環境でしたが、メンバーの皆さん、頑張って頂きました!!また、事業面でも様々なデータが取得できた実証でした。

3月には経済産業省様とも連携したイベントなどがありました。¥屋内のロボットフレンドリー環境の整備という意味では、成果報告会があり、弊社のロボットや汐留エリアでの複数台ロボットの群管理システムについて紹介させて頂くことができました。

また、屋外では4月の道路交通法改正が迫ったというタイミングでのメディア向けイベントがありました。こちらはNHKやめざましテレビなどでも報道いただき、一般の方々にも多く見ていただくことができました。(長年メディアデモで当方がやっていた飛び出しデモ役もバトンタッチできました。笑)

マニピュレーション系のロボット

まだまだ仕込み中の取り組みが多いですが、いくつかオープンになる情報がありました。

1つは、10月開催されたWorld Robot Summitでの優勝。コンビニでの自動化タスクを行いますが、20年度大会では食品などにマーカを付けていたのを、今回はマーカレスで実施するなどより実用に近い環境でトライすることができました。

もう一つは、横浜ロボットワールドでのロボットハンドのデモ。NEDOの支援を頂いて行っている変種変容のモノでもハンドリングできるロボット技術の紹介を共同研究先である東北大学様と行いました。課長さんにセミナーも行ってもらい、いくつかの記事にもして頂きました!

この他、収穫ロボットについても使っていただいている農園様での取り組みなどを紹介してもらうことがありました。無事性能も上がってきました。

ソーシャル系のロボット

Aug Labなどで進めている感性拡張に関する取り組みは、22年度は実ユーザによる実証実験を行うフェーズが多く、表にはあまり出なかったかなという感じです。

その中でも東京大学の筧先生らと行っている視覚⾝体⾔語を使ったコミュニケーションに関する取り組みは、被験者をオープンに募って、有明のパナソニックセンター東京AkeruEで実験を行いました。

また、Aug Labでは、共同研究者の方々への5本のインタビュー記事を新たに公開しました。どれも読みごたえがあるというか、こちらが勉強になる記事ばかりです。

要素研究(産学連携など)

国プロで実施している内容や産学連携で推進している研究を中心に、対外発表も行っています。

国プロ関係では、スズキさん、産総研さん、東大さんと取り組んだSIPの取り組みが最終年度だったこともあり、いくつか外部発表を行いました。特に、SIではセッションを企画し、関係者による10件の発表を行いました。

また、SIではSIP以外にもムーンショットプロジェクトで取り組んでいる複数台の同時制御に関する取り組みを発表したり、ロボット学会では脚車輪ロボット(東大稲葉先生連携)、ロボットハンド(東北大多田隈先生連携)、ROBOMECHではロボットハンド(金沢大学渡辺先生連携)、WRS(立命館ガルシア先生など連携)、自律移動ロボット(千葉大学大川先生連携)などなど国内学会でもいくつか発表させていただきました。

このうち、いくつかは国際学会での発表にも繋がり始めています。

表彰

組織として多くの社外表彰を頂くこともできました。とてもありがたいことです。早く社会に還元できるように頑張っていきたいと思います。

・Good Design Award 「ロボティクス・ハブ」
・ロボット大賞日本機械工業連合会会長賞 「配送ロボットソリューション」
・Wellbeing Awards GOLD 「Aug Lab」
・ROBOMECH表彰(学術研究分野)「ロボットハンド」
・日本IE文献賞 「収穫ロボット」
・SI優秀講演賞 「移動ロボット」
など

個人としても、科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を頂くことができ、ロボット分野で研究開発を始めて15年分の内容を一旦纏められた気もします。

その他の発信活動・教育活動

個人としては、いつくかの場に読んでいただくこともあり、ミーミル、ロボット工業会、生活支援工学会30周年記念、ロボット学会40周年記念、IPA DADC、SIPフィジカルシンポジウム、JFLex展示会などいつくかの招待講演的なものをさせていただく機会がありました。このような場は普段接点のない方々から新しい視座を頂くこともあり、とてもありがたいです。

また、大学での講義もいくつかさせていただいており、若い学生さんとのやり取りでも多くの刺激を頂くことができました。集中講義ということで1日かけた取り組みなども始まり、個人的にも新しい体験ができました。

個人ということでは、このnoteも無事1年間を通して、週一更新を死守することができました。これもひとえに読んでいただく方の存在のおかげかと思います。ありがとうございました!引き続き、たまには目を通す価値があることを発信できればと思います。

ちなみに22年度で最も読まれたのは、すかいらーくの記事でした。

Webメディアという意味では、デジタルクロスさんでの連載Well-beingな社会に向けたロボットの創り方」はいったん完了し、日経クロステックさんでの新しい連載「いまロボットが世界をどう変えているのか」をボチボチとさせていただいています。こちらもお時間ある方は、是非!

というわけで、改めて書き出してみると、22年度もオープンになっているだけでも多くの活動をさせていただきました。室長2年目としては、なかなか悩むことが多く、試行錯誤的なことも続いていますが、現場で一生懸命頑張ってくれているメンバーには頭が上がりません!!そして、社内外で協力いただいている方、本当にありがとうございます!!

まだまだ商品に繋がっているものは少ないかもしれませんが、引き続きご支援、ご協力よろしくお願いします。
23年度も頑張りましょう~~!!

では、また来週~!!
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安藤健(@takecando)
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