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秋の御菜(おかず)

83歳の母が作ってくれる、ある御菜が食卓に並ぶと「秋だな〜」と思う…
その御菜は、里芋とキャベツで作るシンプルな御菜なのに、別の人が作ると違う味になる…
まぁ、料理って作り手が違うと、味も変わるのは分かるが…
年寄りの料理となると目分量と感だけで、ほぼ同じ味になる。
また、我が家の母は、私の娘達(孫)に「婆さんのお料理は、味見をしない方が美味しい…」などと言われている。
実際に、娘達が話してることは皮肉な事に正解である(苦笑)

母に「いつもの里芋とキャベツの御菜、また作って…」と話すと食卓に並んでいた…
作り方は?と聞くと…
母のレシピは、こんな感じだった。

具 材:里芋(中)  5〜6個
    キャベツ(大)1/4個
調味料:サラダオイル 適量
    麺つゆ    適量
    七味唐辛子  お好みで

⑴ 里芋の皮を剥き、3〜5mmの薄切りにする。
⑵ キャベツを7〜8mmのざく切りにする。
⑶ 切った具材が入る大きさの鍋に、サラダオイルを少し多めに入れて、里芋だけ炒める。
⑷ 里芋が飴色になったら、キャベツを入れ軽く炒め、麺つゆを適量入れる。
(ここの適量が、アバウトなんです… 麺つゆを、ひと回し入れて、色を見ながら足してるようです。)
⑸ その後、軽く炒めキャベツに火が通って、あまり柔らかくならない程度で出来上がりです。(料理中、水は一切加えないで下さい。)

結構な量ができます。
これを、一気に食べないで…
温かいうちに、お好みで七味唐辛子をかけて、御菜として食べる…
残ったら、冷蔵庫に入れて、次の食事の時に冷蔵庫から出し、温めずに常温まで戻してから、温かい御飯の上に、その御菜を乗せ、キャベツから出た汁も入れて、丼物のように、つゆだく状態で掻っ込むのが好きなんです。
他の家族は、ちゃんと温め直してますが… 私は、温めない状態で食べるのも好きなんです…
これが、私の母だけの味だと思ってます(微笑)

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